タイガー・ウッズも愛用「テーラーメイド M3 460 ドライバー」
構えてみると?
テーラーメイドの主力ブランドであるMシリーズ。3代目となってネーミングがかわり、「M3」と「M4」がリリースされた。「M3」にはヘッド体積が440ccと460ccの2種類があり、今回試打するのはヘッドの重心調整機能が搭載されている「M3 460 ドライバー」だ。
クラウンは「M4」と同じくシルバーとブラックのツートンカラー。シルバー部分にはチタン、ブラック部分にはカーボン素材が使われている。
ヘッド形状はオーソドックスな丸型であるが、「M4」に比べるとほんの少しトウ側にボリュームがある。「M3」はブルー、と「M4」にはレッドとイメージカラーがあり、クラウン後方にブルーのラインがさりげなく入っている。
ソールに目を転じると、このドライバーの大きな特徴である、Yトラックという弾道調整システムが付いている。ソールのウェイトを動かす弾道調整システムは前作の「M1」にも搭載されていたが、「M3」では2つのウェイトをアルファベットの“Y”の字のようなレールに沿って動かせる。これにより前後だけでなく、トウやヒール方向にもウェイトが動かせるようになったため、前作よりも自在に重心位置を調整できるのだ。
ソール前側には2本のリブが斜めに配されていて、これがソール側の剛性を高めてフェースの反発エリアを広げている。
さらに今回のモデルチェンジによって大きく変わったのがフェースの形状。「ツイストフェース」と呼ばれ、フェースのトウ側上部はロフトが増え、かつフェースが開いている。フェースのヒール側下部はロフトが減り、かつフェースが閉じた形状になるように、フェースがねじれている。この形状により、打点がトウ側上部やヒール側下部に外れても、左右の曲がりを軽減できるそうだ。
モデルチェンジによってカラーリングが変わっただけでなく、ソールに配される弾道調整機能が大幅にバージョンアップした「M3」。豊富な調整機能は魅力的であるが、クラブで大事なのは基本性能。ノーマルポジションでどんな弾道が出やすいのか?飛距離性能はどうなのか?じっくりとテストしてみたい。