つかまり良し、やさしさ重視「ピン G400 SFテック ドライバー」
2018/04/24 05:00
打ってみると?
試打クラブのロフト角は10度。シャフトは純正「ALTA J CB」のSフレックス。ワッグルすると手元がやや硬く、中間から先端がしなる。
ノーマルポジションに調整してアドレスすると、フェースは目標を向く。リアルロフト角も大きめなので、つかまりが良さそうな顔つきだ。
シャフトに合わせてヘッドスピードをやや落として打ってみた。インパクト音もモデルチェンジで大きく変わり、爽快感がある。1発目は軽いドロー弾道。その後も手につかまった感触が伝わり、軽いドロー弾道。重心距離は長そうであるが、重心アングルが大きいのだろう。ダウンスイングからインパクトにかけてヘッドが返りやすい。スライサーがドローを打てるほどではないが、G400シリーズの中では最もヘッドが返りやすく、ドローが打ちやすい。
ヘッドスピードを46m/sまで上げて弾道計測すると、打ち出し角は12.5~13.5度で、スピン量は2500~2800回転。フェース上側で打つと、スピン量は2000~2300回転前後まで抑えられ飛距離を稼げた。
印象に残ったのが、弾道の落ち着き具合。つかまりがいいから当然ではあるのだが、大型ヘッドにありがちな、右にすっぽ抜ける球が出ない。つかまりの良さに加えて、直進性も兼ね備えている。
「ALTA J CB」のSフレックスは、トップからダウンスイングへの切り返しで中間部分が適度にしなり、タイミングが取りやすい。インパクトゾーンでは先端がスピーディーにしなり戻るので、つかまりが良く、かつ高弾道が打ちやすく仕上がっている。
ヘッド内部の重量調整により、右へのミスが出にくい。慣性モーメントが大きく、やさしさを重視したヘッドは、つかまりの良さを求めるゴルファーにとっては非常に満足度が高いだろう。