マーク金井の試打インプレッション

高い直進安定性、低スピンで飛ばす「キャロウェイ ローグ ドライバー」

2018/06/26 05:00

打ってみると?

試打クラブのロフト角は9度。シャフトは純正の「フジクラ Speeder EVOLUTION for CW50」のSフレックス。「ローグ スター」と同じシャフトで、ワッグルすると手元がやや硬めで、中間から先端がしなる。

ソールの据わりの影響もあると思うが、ヘッドを地面に置くとフェースが大きく開く。「ローグ スター」もオープンフェースだが、こちらの「ローグ」の方がフェースが右を向く度合いが大きい。

シャフトの装着ポジションをニュートラルの状態で打ってみた。打感は硬めで、インパクト音は「スパン」と控えめだ。ジェイルブレイクの効果だと思うが、ヘッドの剛性感が高く、インパクトの手応えが分厚い。

弾道はストレートから軽いフェード弾道。ヘッドの返りやすさは手に伝わるが、オープンフェースが影響しているのだろう。「ローグ スター」に比べるとつかまり過ぎない。加えてリアルロフトが少ないからだと思うが、「ローグ スター」に比べると弾道が低くなる。重心の深さを感じるヘッドであるが、ロフト角9度は高弾道ではなく、やや低めの弾道を打ちやすく仕上がっている。

続いて芯を少し外して打ってみると、ヘッドの慣性モーメントが大きく、スイートエリアの大きさが手に伝わる。ミスに対する強さは「ローグ スター」と遜色ない感じだ。

ヘッドスピードを45m/sに上げて弾道計測してみると、打ち出し角度は10~12度。スピン量は2300~2700回転。低めの弾道で、キャリーとランで飛ばせる。フェースのやや上側でとらえるとスピン量は一気に1800~2300回転まで減り、さらにランが出る弾道になった。

「Speeder EVOLUTION for CW50」シャフトは、トップからダウンスイングへの切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンでは先端がしなり戻る。トルクが適度にあるので、ゆったり振り下ろすとヘッドが閉じる方向に回転し、つかまりが良くなる。

「ローグ スター」でつかまり過ぎると感じるゴルファーにとっては、「ローグ」の方がイメージ通りの弾道を打ちやすい。また「ローグ スター」と同様、慣性モーメントが大きく、ミスに対する許容範囲が広がっている。ドライバーで直進安定性の高い弾道を打ちたいゴルファーや、低スピンで飛距離を稼ぎたいゴルファーにとっては、非常に満足度が高いドライバーだ。

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キャロウェイ
アベレージからアスリートまで、ワル格好いいドライバー
発売日:2018/04 参考価格: 81,000円