マーク金井の試打インプレッション

つかまり良し、弾いてぶっ飛ぶ「オノフ 赤 ラディカルスプーン」

2018/07/17 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角15度。シャフトは純正「MP-518F」のSフレックス。ヘッドを地面にソールさせると、つや消しシルバーに仕上げられたフェース面は目標を向く。ドライバーと同様、ワッグルすると手元が硬めで、中間から先端が大きめにクイッと鋭くしなる。

1発目からしっかり振り抜いてみた。「シュパーン」と鋭いインパクト音とともに、ボールは力強く前方のネットに突き刺さった。チタンフェースということもあり、インパクトの手応えはFWというよりはドライバーのよう。フェースの弾き感の強さが手に伝わり、それに呼応するかのようにボール初速もしっかり出ている。

弾道はストレートから軽いドロー。オノフ赤シリーズのドライバーと同様に、この「ラディカルスプーン」もつかまりがいい。ドロー弾道が打ちやすい半面、一般的な3Wに比べると、意図的にフェードやスライスを打つのが難しい。

ヘッドスピードを43m/s前後に上げて弾道計測すると、フェースの弾き感がさらに増し、スピン量は3200~3500回転。打ち出し角は12~13度ぐらいと、3Wにしてはやや高め。続いて低めにティアップして打つと、打ち出し角は15度前後となり、スピン量は2700~3000回転。地面から打った時よりも、さらに飛距離が伸びた。

2018年モデルのオノフ 赤シリーズは、見た目だけでなく、飛距離性能も確実に進化している。さらにヘッドのたわみ効果で、ミスヒットに対する許容範囲も広がっているのを実感できる。

この「フェアウェイアームズ 赤 ラディカルスプーン」はヘッドが大きく安心感がありながら、飛距離を稼げる。3Wで飛距離を稼ぎたい人、3Wでティショットを打つ機会が多い人にとっては、非常に魅力的なクラブである。

クラブを計測してみると?≫
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グローブライド
大型ソールでやさしく飛ばす
発売日:2018/03/02 参考価格: 64,800円