【ミヤG】
このラディカルスプーンは、通常の赤シリーズのラインアップとは違うモデルらしいですね。
【ツルさん】
そうなんです。こちらは、飛びに特化した性能に仕上げられた、別バージョンとでもいうべきモデル。なので、番手設定はなくてスプーンのみとなっています。ヘッド素材も通常ラインとは異なっていて、より軽量なチタンボディでチタンフェース。ソール後方にはタングステン合金が使われています。
【ミヤG】
なるほど。おそらくタングステン合金ソールによって、ヘッドが深・低重心化されているんでしょうな。では、打ってみます！
【ツルさん】
ミヤGは、球がつかまっていませんね。分かりやすいフケ球のスライスです。
【ミヤG】
弾き感のあるフェースで飛んでいる気はするんですが、右に曲がっちゃいますねぇ。フェースが開いたまま当たってフカしてしまう感じです。
【ツルさん】
僕が打っても、ちょっと右に出る傾向がありましたね。このヘッドは、シャフト軸よりもリーディングエッジが前に出ている伝統的なウッド形状。そのせいで思ったよりも球をつかまえづらいのかも知れません。
【ミヤG】
僕には、通常モデルのスプーンのほうが打ちやすいかも（笑）
【ツルさん】
そう感じるゴルファーは多いと思いますね。思ったほどは、やさしくないなぁという印象です。それに、この低重心で飛び系のヘッド性能をいかすのであれば、通常モデルと同じ純正シャフトはアンダースペックなようにも感じました。この状態だとアンバランスです。オノフには高品質な「ラボ スペック」のカスタムシャフトが用意されているので、フィッティングを受けて、ヘッド性能と自分のスイングに合ったシャフトで使うべきクラブだと思います。
■ 試打したクラブのスペック
オノフ フェアウェイアームズ 赤 ラディカルスプーン
●番手（ロフト角）：R3番（15度） ●シャフト：SMOOTH KICK MP-518F ●フレックス：S
■ マイクラブ情報
ミヤG：ピン i20 フェアウェイウッド
●番手（ロフト角）：3番（15度） ●シャフト：PING TFC 707F ●フレックス：S
ツルさん：テーラーメイド M2 フェアウェイウッド
●番手（ロフト角）：3番（15度） ●シャフト：日本シャフト レジオ フォーミュラ MB タイプ70 ●フレックス：S
ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。
ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。
