打点がずれても芯ヒットの飛び「プロギア RS ドライバー」
2018/07/24 05:00
打ってみると?
試打クラブのロフト角は9.5度。アドレスするとリアルロフト角はそれほど大きく感じない。スリーブはノーマルポジションにセット。フレックスM-43(S相当)でワッグルしてみると、シャフトの中間部分にしなりのポイントがあり、手元側もそれほど硬さを感じない。
まずはヘッドスピード43m/sほどで打ってみた。弾き感が非常に強く、「パシーン」とやや高めの金属音とともに、ボールは鋭く打ち出された。真っすぐ打つつもりでスイングしたが、ドロー弾道のしっかりつかまった球が出た。
重心が深く、重心角が非常に大きいからだろう。前作同様、ダウンスイング後半からインパクトにかけては、ヘッドが左へ左へとターンしたがるように動く。真っすぐ飛ばすことよりも、ドローが打ちやすくチューニングされている。
ヘッドスピードを45m/s前後に上げて弾道計測してみると、打ち出し角は11~12度でスピン量は2400~2800回転。意図的にフェースの上側で捉えると、スピン量は2200~2400回転となり、キャリーとランで稼げる弾道になった。フェースが適度にディープなので、低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。
試打して強く感じたのが、スイートエリアの広さ。打点が多少ずれてもボール初速が落ちづらく、芯で捉えたかのように飛距離が出る。前作よりも明らかに高初速エリアが広がっている。
つかまりの良さは、前作を上回る。フッカーにはつかまり過ぎる怖さがあるのでお勧めしないが、ドロー弾道を打ちたい人には理想的。加えてボール初速が出やすいので、飛距離性能もすこぶる高い。スライスの度合いを軽減させたいゴルファーやドロー弾道で飛距離を稼ぎたいゴルファーにとっては、イメージ通りの弾道が打ちやすく、かつ飛距離アップを狙えるドライバーである。