やさしいシャローバックで飛距離を追求「ミズノプロ モデル-E ドライバー」
構えてみると?
ミズノのアスリート向けブランドである「MPシリーズ」の「MP」は、ミズノプロの頭文字だが、今回試打するのは「MPシリーズ」ではなく「ミズノプロ モデル-E ドライバー」だ。先に発売されたミズノプロのアイアン同様、カスタム専用オーダーモデルでの発売となる。
ヘッドは2種類ラインアップされており、今回試打するのはヘッド体積が450ccと大きい方の「モデル-E」だ。
ミズノには、かつて大ヒットした「300シリーズ」のドライバーにも「E」というモデルがあったが、そのネーミングを復活させているのだろう。
ヘッド形状はオーソドックスな丸型だが、目を引くのがフェースプログレッション(FP)の大きさ。最近のドライバーとしては珍しくFP値が大きく、シャフトよりもフェース面がかなり前に出ている。好みもあると思うが、昔からのウッドらしい形状で、高弾道をイメージしやすい。
フェースの厚みは約52ミリと、それほど分厚くない。フェースはヒール側にオフセットされた位置にある。慣性モーメントを大きくすることよりも、重心距離を短くしたい意図がうかがえる。バックフェース側は低くてシャロー。重心を低く、かつ深くできる形状となっている。
フェースの向きはスクエア感があり、直進性の高い弾道はもとより、ドロー、フェードを打ち分けやすい顔つきだ。
ソールに目を転じると、フェース側のトウからヒールにかけて、ウェーブテクノロジーと呼ばれる波型形状の溝が入っている。この溝を従来モデルより2ミリ深くすることで、フェースセンターのたわみ量が約5%アップしたとのこと。
ネック形状はシャフト脱着式で、ホーゼルの向きを変えることでロフト角を最大で4度、ライ角を最大で3度調整できる。
新たに登場したミズノプロ。フェースにはかつて「300S」に採用されたβチタンを採用し、ミズノ史上最高反発を達成したそうだ。しかし、クラブは実際に打ってみないとその性能は分からない。飛距離性能はどうなのか?どんな弾道が打ちやすいのか?じっくりテストしてみたい。