ハードヒッターも安心、抜群のコントロール性「ミズノプロ モデル-S ドライバー」
構えてみると?
ミズノのアスリート向けブランドである「MPシリーズ」の「MP」は、ミズノプロの頭文字だが、今回試打するのは「MPシリーズ」ではなく「ミズノプロ モデル-S ドライバー」だ。先に発売されたミズノプロのアイアン同様、カスタム専用オーダーモデルでの発売となる。
ヘッドは2種類ラインアップされており、今回試打するのはヘッド体積が435ccと小さい方の「モデル-S」だ。
ミズノには、かつて大ヒットした「300シリーズ」のドライバーにも「S」いうモデルがあったが、そのネーミングを復活させている。
ヘッド形状はオーソドックスな丸型であるが、目を引くのがハイバック形状。最近のドライバーとしては、バックフェース側が高くなっているデザインだ。これによりヘッドは塊感が増し、実際の体積よりも投影面積が小さくなる。
加えて、フェースプログレッション(FP)も大きめで、シャフトよりもフェース面が前に出た感じになっている。プロが好む昔からのウッドらしい形状で、強弾道をイメージしやすい。
フェースの厚みは約55ミリ。クラウンがフェースよりも少し膨らんでいるので、アドレスするとややディープフェースに見える。フェースはヒール側にオフセットされた位置にある。兄弟モデルの「モデル-E」と同じく、慣性モーメントを大きくすることよりも、重心距離を短くしたい意図がうかがえる。
ソールに目を転じると、フェース側のトウからヒールにかけてウェーブテクノロジーと呼ばれる波型形状の溝が入っている。この溝を従来モデルより2ミリ深くすることで、フェースセンターのたわみ量が約5%アップしたとのこと。
ネック形状はシャフト脱着式で、ホーゼルの向きを変えることでロフト角を最大で4度、ライ角を最大で3度調整できる。
フェースにはかつて「300S」に採用されたβチタンを採用し、ミズノ史上最高反発を達成したそうだ。
「300S」を現代風にモディファイして登場した「モデル-S」。最近の大型ドライバーとは一線を画している訳だが、飛距離性能はどうなのか?どんな弾道が打ちやすいのか?じっくりとテストしてみたい。