マーク金井の試打インプレッション

AI技術による驚きのボール初速「キャロウェイ エピック フラッシュ スター ドライバー」

2019/02/05 05:00

構えてみると?

ヘッド形状は前作よりもバックフェースがやや膨らみ、丸みが出ている。アドレスするとフェース向きはほぼスクエアだ

2年ほど前、ヘッドのフェース裏側に2本の柱を埋め込む「JAILBREAK(ジェイルブレイク)テクノロジー」を搭載して登場した「GBB エピック」。その2代目として、キャロウェイのラインアップに新たに加わったのが「エピック フラッシュ ドライバー」だ。

「エピック フラッシュ ドライバー」には3種類のヘッドがあり、今回試打するのは固定式のノーマルホーゼルが採用されている「エピック フラッシュ スター」というモデル。

前作同様、クラウンに比重の軽いカーボン、ボディとフェース面はチタンを採用。ヘッド形状は、前作よりもバックフェースがやや膨らみ、丸みが出ている。ヘッド内部にはもちろん2本の柱(ジェイルブレイク)が埋め込まれているが、前作にあった空気抵抗を軽減するクラウン前方の突起(スピードステップ)は省かれている。

ソールに目を転じると、後方には前作と同じくレール状の溝にスライド式のウェイトを配した「ペリメーター・ウェイティング」がある。12グラムのフリーウェイトはトゥ側からヒール側まで自由にスライドでき、トゥ側に動かせば重心距離が少し長くなり、スイートスポット位置もトゥ寄りに少し動く。ヒール側に動かせば重心距離が少し短くなり、スイートスポット位置もヒール寄りに少し動く仕組みである。

最大の変更点となるのがフェースの構造。フェース裏側は左右非対称で波打つ凸凹が作られている。これはAIが自己学習をして導き出した形状で、これまで以上にルール上限ギリギリの反発係数に仕上がっているとのこと。

AI技術を駆使し、これまでの常識を覆すフェースの採用で登場した「エピック フラッシュ スター ドライバー」。フェースの弾きが注目を浴びているが、クラブで一番大事なのはヘッドの基本性能だ。飛距離性能はどうなのか?どんな弾道が打ちやすいのか?じっくりとテストしてみたい。

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