フェース反発と多彩な調整機能が生み出す飛び「テーラーメイド M5 ドライバー」
構えてみると?
テーラーメイドの主力ブランドであるMシリーズの4代目として新たに登場した「M5」と「M6」。今回試打するのは「M3」のリプレイスモデルとなる「M5 ドライバー」だ。
「M3」はヘッドサイズが2種類ラインアップされていたが、「M5」は460ccのみとなり、小ぶりな440ccのヘッドのモデルは「M5 ツアー ドライバー」という別のネーミングとなっている。
ヘッドは「M3」同様にシルバーとブラックのツートンカラーであるが、ブラック部分はマット(つや消し)仕上げに変わり、カーボン部分の面積が増えている。
形状も「M3」を踏襲しているが、クラウンのチタンの面積が減り、精悍さが増している。イメージカラーはがらりと変わり、「M5」ではオレンジが採用されている。
ソール側に目を転じると、特徴的な調整機能が存在感をアピールしている。「リバースTトラック」と呼ばれるレールが大胆に配置され、2つの重量調整ネジを移動することが出来る。ソールのウェイトを動かす弾道調整システムは「M3」にもあったが、「M5」ではバックフェース側の重心位置の移動距離が拡大している。
前作同様、捻れた形状の「ツイストフェース」を採用。フェースのトウ側上部はロフトが増え、フェースが開く。ヒール側下部はロフトが減り、フェースが閉じた形状になっている。こうすることで、打点がトウ側上部やヒール側下部に外れても、左右の曲がりを軽減できるそうだ。
モデルチェンジで大きく変わったのがフェース。意図的に定められた反発係数を超えるフェースを装着し、下部に空けた2つのポートからヘッド内部にレジン(樹脂)を注入することで、ルール上限ギリギリに適合するよう調整しているとのこと。
テーラーメイド史上最高の反発が実現したフェースを装着し、飛びと調整機能にとことんこだわって登場した「M5 ドライバー」。調整機能が向上してもクラブで大事なのは基本性能だ。ノーマルポジションではどんな弾道が出やすいのか? 飛距離性能は? じっくりとテストしてみたい。