マーク金井の試打インプレッション

やさしくつかまりドロー弾道で飛ばす「プロギア RS E ドライバー」

2019/06/25 05:00

構えてみると?

奥行き方向にボリュームがあり、重心が深く、つかまりが良くなる形状だ

プロギアのプロ、アスリート向けブランド「RSシリーズ」に新たに加わったのが、今回試打する「RS E ドライバー」。“E”はイージー(EASY)の略で、やさしくつかまり、ボールが上がってミスに強いことをアピールしている。

ヘッド体積は460ccで投影面積も大きく、色は明るいシルバーグレー。アドレスするとヘッドが大きく見えて安心感がある。奥行き方向にボリュームを持たせたデザインで、重心が深くつかまりが良くなる形状だ。

ユニークなのがクラウン上部のデザイン。他のRSシリーズと同様に、フェース上端は傾斜したWクラウン構造。これによりインパクト時に発生するフェースのたわみ(変形)が大きくなった。

加えて、ヘッドの左右方向、上下方向ともに慣性モーメントの数値を最大限に上げることで、ミスヒット時でも初速ロスを抑えて、安定した飛びを実現した。

フェースの厚みは約53ミリ。薄べったいシャローバックとなっており、ヘッド後方に余剰重量を集中的に配している。これにより、つかまりに影響を及ぼす重心角が33度と、非常に大きくなっている。

ヘッドとシャフトは接着固定され、調整機能が省かれたシンプルな構造だ。ソールの後方にはネジが埋め込まれているが、こちらも固定式となっている。

純正シャフトはフジクラとの共同開発で、カラーリングは鮮やかな濃いブルー。「Speeder EVOLUTION for PRGR」のロゴがシルバーで大きく入る。シャフトは硬さによって重さが少しずつ異なり、今回試打するM43(S相当)は54グラム。

ヘッド構造の進化で、さらにルール適合ギリギリの反発性能を追求し、かつ慣性モーメントを拡大、重心角を大きくすることで、やさしく飛ばせるという「RS E ドライバー」。その飛距離性能はどうなのか?どれくらいつかまりが良くなったのか?じっくりテストしてみたい。

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プロギア
発売日:2019/04/19 参考価格: 73,440円