「新スピーダーは叩いたぶんだけ弾く！」フジクラシャフト スピーダー エボリューション

「フジクラシャフト スピーダー エボリューション」を試打レポート

【ミーやん】元祖・走り系シャフトであるスピーダーに、新しいモデルが加わりました。従来モデルは白いコスメの『モトーレ スピーダー』でしたが、今度は青いコスメで『スピーダー エボリューション』というモデル名になっています。

【ツルさん】青いスピーダーは、以前に試打会などで何度も打ったことがあるんですよ。今回は、試打しなくてもレポートできます（笑）。結論から言うと、従来モデルとはまったく別モノのシャフトです。今度の青いスピーダーは、ヒッタータイプのゴルファーが叩いていけるシャフトに仕上げられていますよ。

手元から中間に剛性が強く、左にいきづらいシャフトに仕上がっている

【ミーやん】今回は、フジクラさんにいろんなスペックを用意してもらいましたよ。まずは50グラム台の569（SR）。こちらはボクのヘッドスピード（43m/s）でもしなりを感じられて、非常にタイミングをとりやすいです。それに意外と左に行かない！

【ツルさん】従来モデルの白いスピーダーは、手元から中間が「グワン」と大きくしなって、「ズバーン」としなり戻ってくるムチのような動きのシャフト。その動きが球をつかまえる動きに変換されていましたよね。けれど、この青いスピーダーは手元がけっこう締まっていて、切り返しのときに自分でしならせたぶんだけ「バチン！」と弾き戻ってくる雰囲気。ミーやんが言うように、僕が振っても左には行きません。

【ミーやん】従来の白いスピーダーとは、まったく振った感じが違いますよね。白いスピーダーがムチのような挙動のシャフトだとすると、この青スピーダーは何に例えられますかね？

【ツルさん】そうですねぇ・・・。昔、ファミコンでAボタンを連射するときに、プラスチックの短い定規を使いませんでした？コントローラーに定規の端っこを固定して、もう片方を上下に指で弾くと連射できるんですよ。青いスピーダーは、そのときに使っていた定規の感覚に違いですね。

【ミーやん】？？？

【ツルさん】分からなければ、いいです（笑）。とにかく、青いスピーダーは手元から中間に剛性感があって、自分でしならせたぶんだけ弾きに変換されるモデルです。ボールを叩いていくタイプのゴルファーには、従来の白いスピーダーよりも扱いやすいと思いますよ。

【ミーやん】ボクは断然、新しい青スピーダーほうが好きですわー。なんせ左に行きませんからね。ツルさんが使うとしたら、どのスペックにします？

【ツルさん】ボクは手元が柔らかいシャフトのほうが振りやすく感じるので、青いスピーダーならフレックスSで十分かと思いましたが、60グラム台の661（S）を振ってみたら、弾き感がめちゃ強いんですよ。このシャフトの面白さを感じるならイイですが、実際にコースで使うとなると動きすぎてコワイ感じがします。同じフレックスSでも70グラム台の757（S）になると、その挙動がマイルドになって安定感がでてきます。自分が使うとしたら、661（X）か757（S）で迷うところですね。