NSプロ 950GH neo／ヘッドスピード別試打

筒康博「中折れせず硬くもない」

―率直な印象は？
「『NSプロ 950GH neo』は、キャビティが大きいアイアン、重心深度が深いアイアン、重心角が大きいアイアン、飛距離性能の要素をもった高MOI（慣性モーメント）ヘッドに適したシャフトといえます」

―どの部分が適している？
「最近の飛び系アイアンやオフセットの強いアイアンには、先が暴れすぎるシャフトは相性が良くないという傾向があります。走りすぎない、粘りすぎない。どちらも体感できて、程よくしなってくれるシャフトが合うといえます。『neo』はそのどちらも体感できる。いまの時代に合った新たなベーシックになり得るモデルかなと思います」

―新たなベーシック？
「はい。これまでも最近のアイアンに合うモデルとしては、『NSプロ モーダス3 ツアー105』というモデルもあったのですが、これよりもう少し軽く振りたいという要望に応えたのが、この『neo』。やはり従来の『950GH』を使用してきた幅広い層に向けた、新しい基盤となるモデルが生まれた印象です」

―『950GH』と比べてどう？
「『950GH』はHSの速い人の一部には『中折れしてしまう』『頼りない』という声がありましたが、『neo』はそのような懸念を一切感じさせません。それでいて決して硬すぎることもありません。手元側は『950GH』よりクセがなく、『モーダス3 ツアー105』に近いナチュラルなしなり感。ただ、全体的な印象は『950GH』の軽快感そのままで、インパクトの感じはまた『モーダス3』 シリーズに近い操作性の良さを感じます」

―いろいろなもののミックス？
「そうですね。これまでの日本シャフトが培った経験を十分に生かし、過去モデルの良い部分をミックスさせていると思います。これまで日本シャフトの他シリーズを使っている人なら、最初から違和感なく使える扱いやすさ。非常に面白いシャフトだなと思いました」

―どのような人向き？
「最新アイアンを購入する際、どのシャフトにするか迷ったら、まずは『neo』で試してみようというモデルです。まさに新しいスタンダードモデルといった感じ。具体的には、『モーダス3 ツアー105』では振り遅れる、重量感が少し気になるという人向け。また、カーボンだと早打ちになったり、軽快すぎて手打ちになってしまう人向けだと思います」

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS50m/s台・万振りマンの場合