クラブ試打 三者三様

ヤマハ RMX 220を万振りマンが試打「460ccより大きく感じる」

2020/02/29 05:00

ヤマハ「RMX 220 ドライバー」の評価は!?

ルール限界に迫るほどの最大級の慣性モーメントで、飛距離ロスや曲がりを最小限に抑えるヤマハ「RMX 220 ドライバー」をピックアップ。特徴は何と言っても、投影面積が“特大サイズ”ともとれるほどの大きなサイズ感だ。どれだけ強く叩いても打球がねじれないというモデルだが、果たして実際はどうなのか!? 同シリーズ「RMX 120 ドライバー (以下120)」と比べながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「存在感がありすぎる…」

―率直な印象は?
「ヘッドのサイズがとても大きいので、見た目からしてヘッド自体の存在感を覚えます。逆に存在感がありすぎるくらいです」

―存在感がありすぎる…?
「はい、スゴい存在感です。これで本当にヘッド体積460cc?と思ってしまうほど、それ以上に大きく感じられました。以前試打をした、特大サイズと感じたピンの『G400 MAX ドライバー』より大きく感じました」

シリーズ史上最大ともいえるサイズ感

―打感は?
「重心深度が深い分、ボールの上げやすさが影響しているのか、フェース面にボールが乗っている感覚がありました。それが、打感のやわらかさを生んでいるのだと思いました。『120』で欲しかった弾き感や打感のやわらかさが、『220』で出ていたのではないかと…。理想的なドライバーの打感としては、『120』より『220』のほうが近いかもしれません」

―実際に打った印象は?
「弾道はすべて高かったので、ボールを高く上げてくれる性能は感じられました。ただ、ちょっとスピン量が多いのかも…」

「それほど初速を感じることができなかった…」と万振りマン

―「ブーストリング(初速を上げるヘッド内部のリブ)」テクノロジーは実感した?
「スピン量の多さが、『ブーストリング』の効果を消してしまっている気がしました。私のようにHS50m/s前後のユーザーは、スピン量が4000~5000rpmほど出てしまいます(※回転量が多く出るレンジボールを考慮)。せっかくの最新性能も、今回の試打ではあまり感じることはできなかったです」

―どのような人向き?
「ドライバーが苦手な人、芯になかなかヒットできない人が好むモデルだと思います。飛距離よりも安定感を求めたいユーザーに向けたモデルではないでしょうか」

飛距離が伸びず厳しい評価… 【総合評価3.8点】

【飛距離】3.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:オリジナルカーボン TMX-420D/硬さS
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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ヤマハ
ルール上限に迫る大慣性モーメントで曲がらない
発売日:2019/09/06 参考価格: 81,000円