クラブ試打 三者三様

G425 LST ドライバーを万振りマンが試打「飛距離性能が上がった」

2020/12/05 05:00

ピン「G425 LST ドライバー」の評価は!?

慣性モーメントの最大化を図ったピン「G425 MAX ドライバー」の兄弟モデルとして、よりロースピンで飛ばしたいプレーヤーに向けて発売された「G425 LST ドライバー」。前作「G410 LST ドライバー」の450ccより小ぶりな445ccのヘッドを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「バックスピン量が抑えられた」

―率直な印象は?
「前作『G410 LST』と比べてバックスピン量が少なく、前に前に力強く飛んでくれる印象を受けました」

形状の変化は見られないが、タービュレーターの付き方とクラウン塗装に違いが

―ヘッド体積が違う点が大きい?
「445ccの『G425 LST』のヘッドは、やはり小ぶりで、構えた時の印象では、すごく操作しやすいコンパクトなヘッドに感じられました。つや消し感が強くなったクラウンの影響からも、見た目のシャープさを感じるのかもしれません。ただ、体積が違うという点よりも、スピンが入りにくくなった特性のほうが、飛距離性能に大きく影響していると言えます」

バックウエイトの大きさと移動距離がG425はややコンパクトに

―飛距離性能は上がった?
「はい。確実に上がっています。前作と打ち比べても、明らかにスピン量は落ち、ボールがつかまっています。『G410 LST』も、大きく曲がるということはなかったのですが、上に上に飛んでしまうイメージがあり、吹け上がってしまう場面が多かったです。スピン量(平均:3397rpm)、打ち出し角(平均:11.7度)、どちらも『G425 LST』のほうが、適正な数値だと感じました

G425シリーズ純正カバーはヘッドと同じくやや落ち着いたデザイン

―兄弟モデル「G425 MAX」と比べてどう?
「『MAX』のほうが打感がやわらかいので、どうしてもスピンが多く入ってしまいます。『LST』はロースピンモデルなので、スピン量を抑え、そのぶん飛距離を伸ばしてくれる特性。マン振りでHSを上げて打つと、その差は歴然です。『LST』のほうがインパクトの瞬間、ボールを押し込む時に少し硬さを感じ、弾き感が強いことを実感しました」

SLATE(スレート)とは粘板岩を板状に加工した素材のことで、光の反射を抑える

―純正シャフト(ALTA J CB SLATE)の印象は?
「『G425 LST』のヘッドは間違いなくスピンを減らせる特性があるので、それでも気になるとすれば、シャフトの問題かなーと思います。しなり感は大きめのタイプ。もう少し動きが抑えめのモデルに、カスタムしても良いとは思います。ただ、シッカリ感がなく、頼りない印象は全くないので、スピンが入る直接の原因にはならないと言えます」

打ち出し角を抑えて弾道が低いと300ydを超える球が出ていた

―どのような人向き?
「スピンが多く、飛距離ダウンに悩んでいる人。現状よりも弾道の高さを抑え、前に前に飛ぶ強弾道を手に入れたいなら、購入を検討すると良いでしょう。または、ウエイト調整などで操作しながら、自分の球筋を見つけたい人。バックウエイト調整だけでなく、ロフト調整、カスタムシャフト、いろいろ試せるモデルですので、あれこれクラブをいじって楽しみたい人には最適だと思います」

飛距離性能は上がったものの…【総合評価4.2点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・シャフト:ALTA J CB SLATE(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

ピン
ブレない革新。さらなる勝利へ。
発売日:2020/09/18 参考価格: 77,000円