クラブ試打 三者三様

2024年上半期ドライバー最高評価は!? レッスンコーチ山城太優&稲場智洋のベスト3

2024/07/13 20:00

「MAX」ズラリのラインアップ HS40m/s台後半に推薦したい1Wは?

上下左右の合計慣性モーメント値1万g・cm2=「10K」が大きくフィーチャーされた2024年上半期のドライバー市場。飛びと寛容性を兼ね備えた性能が多く登場し、モデル名に「MAX」が付くモデルが急増した(試打した14本中8本が「MAX」付き)。その中で「クラブ試打 三者三様」の出演者3人から高評価を得た一本は何だったのか!? ゴルフテックコーチの山城太優と稲場智洋の総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。

第3位:Qi10 ドライバー(テーラーメイド) 4.4点/295.2yd

左からMAX、スタンダード(今作)、LS

「投影面積の大きい兄弟モデル『Qi10 MAX』とは違い、シャープな形状で構えやすい顔立ちです。フェース面の上にある白ラインが効いていて、とてもターゲットに向きを合わせやすい。また、性能面もつかまり具合は控えめで、全力に振り切ってもミスが最小限に抑えられる。ハードヒッターでも安心して振りにいけるスタンダードモデルに感じます。顔も性能も程よく“真ん中”。同シリーズを試したいなら、まずは今作を一番先に試すべきでしょう」(山城)

第2位:Qi10 LS ドライバー(テーラーメイド) 4.4点/302.9yd

兄弟モデルよりは若干ディープな構造

「構えた印象では、小ぶりなヘッドで安心感を抱けるモデルではありませんが、飛距離では一撃の強さが感じられ、飛びに特化した印象を受けます(平均302.9yd)。見た目から性能まで、どんなにつかまえにいっても左に行ってしまう怖さがなく、しっかり振り抜けるメリットを感じます。HS45m/s以上のハードヒッターが安心して振り抜けるモデル。高すぎず低すぎない中弾道で、バックスピン量も1000rpm台後半で収まってくれれば、強い球質で一番飛距離を稼げるボールが出てくれます」(山城)

第1位:パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ ドライバー(キャロウェイ) 4.8点/301.3yd

「マイクラブを(今作に)スイッチする可能性、全然あるかも」(山城)

「結果的にボールがつかまりきらず、右へのミスは目立ちましたが、当たりの強さや球が強く出る感じは、イメージ通りでとても良かったです。ミスがミスになりにくい効果はやはり今シリーズの強み。低スピンでしっかり前に飛んでいく『―◆◆◆』の個性を維持しつつ、直進性が高く曲がりにくい特性がプラスされた印象です。ただし、ある程度HSが速くないと、スピンが入りにくくボールが上がりきらない。対象ターゲットはHSの速さがカギとなり、腕前は逆に関係ないと思いますが、45m/s以上は必要でしょうか」(山城)

■ 山城太優(やましろ・たいゆ) プロフィール

2000年生まれ、沖縄県出身。8歳からゴルフを始め、高校まで地元沖縄でゴルフの技術を磨く。大学進学後もプレーを続け、国内外問わず数多くの試合経験を積む。怪我にも悩まされた時期がありつつも、ゴルフを教える機会が増え、レッスンの楽しさと奥深さを知り、ティーチングプロになることを決意。23年度からゴルフテックのコーチとして六本木店勤務。

■ 稲場智洋(いなば・ともひろ) プロフィール

1992年5月2日生まれ、栃木県出身。ゴルフショップをしていた祖父の影響でゴルフに触れ、大学時代から本格始動。一度は食品会社に就職するものの、独学でゴルフを勉強し、レッスン業界に。自身もゴルフテックの理論を用いて上達を実感した一人であり、自身の経験を踏まえながらサポートしていく。ゴルフテック恵比寿店勤務。

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