西川みさと「押せている感じがアップ」

―率直な印象は？
「『ツアーB JGR ドライバー』は前作2017年モデルと比べて、インパクト時にボールを押していける感じがアップしている印象です。ボールを押し出せている分、力はそれほど入れなくても高く上がってしっかりキャリーも出せて、しかもランも出る球筋だと感じました」

―押していける…？
「はい。このボールを押していける感覚により、キャリーだけでなくランも出していけるのだと思います。単に高く上がるだけではなく、高弾道で強い球になっています。前作は全体的に少し軽い印象だったので、新作は実戦向きに進化したなという感想を持ちました」

―それほど違う？
「はい、全然違います。クラウンの色味や形状はほとんど変わらないのですが、打感と弾道がまったく違いました」

球の強さの違いが後半の曲がり幅に影響

―打感がどう違う？
「打感の違いは、打音がかなり影響していると思います。前作は硬い金属音のような高音で響く感じ。新作は少しやわらかさがあって、しっかり感もある。耳心地の良い適度な感触が得られる点で、打感のフィーリングがマッチしてくれたのだと思います」

―やさしさは？
「前作まではブリヂストンらしい男前な顔立ちで、非力な（女性ゴルファー代表の）私としては少し苦手なイメージがありました。ただ、新作はなぜかそれほど力まずに、すんなり打つことができました。ブリヂストンなのにやさしい…（笑）といった感想です」

―どのような人向き？
「私のようにブリヂストン製に抵抗感を持っていた人に、ぜひ一度打ってみてもらいたいモデルです。HS30m/s台前半の人は少し厳しいかもしれませんが、後半の人であれば十分使いこなせると思います。弾道が低くて悩んでいる人には、コースで結果の出せる良い武器になってくれそうです」

※使用スペック／ロフト角:10.5度、ツアーAD for JGR TG2-5 (硬さR・約50g)

■ 西川みさと（42）

HS40m/s未満の技巧派プロ。1998年「日本女子学生選手権」優勝。2002年にプロ転向後、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。身長159cm。

• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合
• 1WのHS50m/s台・万振りマンの場合