万振りマン「大きい割に球が強い」

―率直な印象は？
「『ツアーB JGR ドライバー』は、投影面積が前作2017年モデルより少し大きいように感じました。その割にスピン量は少なく、前に前に飛んでいく感じがあります。見た目のイメージより、はるかに強い球が出る印象です」

―はるかに強い球？
「はい。大きい印象のヘッドだと、どうしてもスピン量が多くなってしまい、ボールの上げやすさ重視のものになりがちです。その点この新『JGR』は、驚くほど強い球筋で伸びのある弾道になっていました」

―具体的にはどういう弾道？
「やさしいモデルだと“ボー球”と言いますか、高く上がってそれ以上は見込めない。右には曲がらないけれど飛距離はそれほどではない…というモデルが多いのですが、出球から高く上がって、そのままの勢いでスピードを維持して最後まで落ちてこない。実際に試打中、何度も『(強い弾道に)ビックリしました…』と呟いてしまったほどです」

両方とも弾道は高めだが、19年モデルのほうがやや低い

―【寛容性】の評価がやや辛め 3.5点(5点満点中)ですが…？
「んー、そうですね…。思ったよりつかまりにくい感じもあったので、その辺が寛容性としてはマイナスかなと…。自分はミスすると右に曲がってしまうので、ドロー弾道が理想と考えると、少し狙った球筋よりフェードになりやすい印象を受けました」

―低スピン性能は？
「スピン量は少ないほうだと思います。前作と比べてもかなり減った印象。ただ、他メーカーも含めて最新モデルは低スピン系が多く、その中ではややスピン量は多めの部類に入るのかなと思いました」

―どのような人向き？
「先ほどの寛容性を考えると、私にはそれほどやさしいモデルといった印象はなかったですが、決して難しいモデルではありません。大きめのヘッドからくる安心感はありますし、いまよりもっと飛距離を求めたい人には、ベストな選択になり得るモデルと言えます。あとは試打してみて、自分のフィーリングにマッチするかどうか、判断して決めてみると良いと思います」

※使用スペック／ロフト角:10.5度、ツアーAD for JGR TG2-5 (硬さS・約53g)

■ 万振りマン（33）

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年より数多くの試打動画をYouTubeにアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。身長173cm。

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ