ダンロップ 「ゼクシオ 12 ドライバー」の評価は！？

ゼクシオ 12 ドライバーをフルスイング系YouTuberが試打したら…

20年近くトップブランドとして走り続ける「ゼクシオ」シリーズの12代目となる「ゼクシオ 12 ドライバー」。同時発売された別ラインの「ゼクシオ エックス ドライバー」とは一線を画す正統進化版として、期待を高めるゴルファーは多いだろう。クラウン部の“翼”＝「アクティブウイング」を搭載し、新たな要素も加えた王道ゼクシオを、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「これはもうシニア向けではない」

どストレートに近い強弾道で平均飛距離300yd超え

―率直な印象は？
「ワッグルした際は、かなりヘッドがズッシリ重く感じられました。ただ、実際に振ってみると、振り抜きやすく、シャフトもイメージ以上にしなってくれます。すごく飛距離に直結してくれそうな要素の詰まった印象を受けます」

軟・剛・軟・剛の4層構造で大きなたわみを生む「リバウンドフレーム」搭載

―飛距離性能が高い？
「『ゼクシオ』ブランドといえばシニア向け、というイメージをもつゴルファーは多いと思いますが、今回はロフト角9.5度ということもあり、弾道は低く抑えられ、想像していたよりもスピンが減り、中弾道の軽いドローボールが出ていました。8代目『ゼクシオ エイト ドライバー』のスイング慣性モーメントを小さくしてHSを上げる性能に近く、ヘッドの重さで振り抜きやすく仕上げ、すごく扱いやすく考えられた性能に感じました」

反発力の高い「Super-TIX51 AF」フェースを使用

―シニア向けイメージを払拭している要素は？
「弾道がとても強いのと、球が吹け上がりにくい点です。シニア層向けのモデルでは、クラブ自体を軽く作りがちなのですが、この『12』は振り心地がしっかりしているので、対象はエンジョイからアスリートゴルファーまで。厳密に言えば、バリバリのアスリートまでとはいかないですが、老若問わず、全年齢層に対応したモデルに仕上がっていると思います」

ダウンスイング前半時のブレを抑制する「アクティブウイング」

―“翼”＝アクティブウイングの印象は？
「50m/s以上のHSでも、ヘッドが暴れたり、シャフトがしなり過ぎる印象はなかったので、アクティブウイングのおかげなのかなとは思いました。空力コントロールで、インパクト時のミート率を上げるものと聞きましたが、それとは別に、ヘッドがやや効いた状態でも重くて扱いにくいとはならず、振りやすさを担保してくれる効果があるのではないかと、勝手に想像してしまいました。そういう面でも、飛距離に特化したドライバーと言えそうです」

上から見た顔はエックス(右)とほとんど変わらないサイズ感

―「ゼクシオ エックス ドライバー」と比べてどう？
「試打した『エックス』がロフト角10.5度だったのですが、それでも強い球が出ていました。9.5度の『12』よりも弾道を抑え、しかも強い球が出ていたので、同じくらいの飛距離性能だと感じます。『12』のシャフトはとてもしなり、アクティブウイングによるヘッド軌道の安定感と合わせ、とてもレベルの高いドライバーに仕上がっています。他社のアスリートモデル群の中でも、しっかりつくられている印象。どちらかと言うと、アスリートの中でもやや腕力のある男性ゴルファーに合うドライバーなのかなと感じました」

「これまでのイメージで選ばないほうが良さそう」と万振りマン

―どのような人向き？
「いくら重量帯が軽くても(282g/硬さR)、振り抜いた印象では、ヘッドが効いてドライバー全体が重く感じられるため、パワーのある男性で年齢は若い人のほうが、合っているのかなという感想をもちました。前作『ゼクシオ イレブン ドライバー』とはかなりイメージが違います。ターゲット層をグッと若くしたイメージなので、20～30代に使ってもらいたいと思います」

エックス評(4.1点)よりも上【総合評価4.2点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角：9.5度
・シャフト：ゼクシオ MP1200(硬さS)
・使用ボール：川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

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