スリクソン ZX7 Mk II ドライバーを西川みさとが試打「『5』ほどの変化はなし」
ダンロップ「スリクソン ZX7 Mk II ドライバー」の評価は!?
スリクソン ZX7 Mk II ドライバーをHS40未満の女子プロが試打したら…【西川みさと】
来季の米ツアー出場権を獲得した勝みなみ、今季も安定した好成績を残した小祝さくらが使用するダンロップ「スリクソン ZX7 Mk II ドライバー」。兄弟モデル「スリクソン ZX5 Mk II ドライバー」「スリクソン ZX5 Mk II LS ドライバー」とは別に限定モデルとして発売され、初速性能の高さを求める競技ゴルファー層からの注目度は高い。そんな中上級者好みの一本を、HSの異なる有識者3人が採点。まずは40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「低スピンでハードはハードだが…」
―率直な印象は?
「HS30m/s台の私には、ややシビアという印象です。兄弟モデル『ZX5 Mk II』と同じように、スピン量が少なく(平均2231rpm)、ボールが上がり切りません。初速性能や球筋も同じ状況で、若干『ZX7 Mk II』のほうが、ボールがやや上がった気もしましたが、それも微小な差。ほとんど同じく、ハードな印象を受けました」
―タイトリスト「TSR2」と「TSR3」の関係性と似ている?
「そうですね、確かに同じ雰囲気を感じます。『ZX7 Mk II』=『TSR3』、『ZX5 Mk II』=『TSR2』で、シビアな印象の『7』のほうが、やさしい『5』より若干ボールの上げやすさを感じる点が、それぞれの関係性と似ています。ただ、それも私の気のせいと思えるほど微差で、ほとんど変わらないレベルの違いといえます」
―扱いやすさの差は、サイズ感が影響している?
「多少ですが、確かに影響は受けているかもしれません。感覚的な話ですが、大きなヘッドは、アッパーブロー軌道の度合いが強く、意識的にボールを上げる感覚が湧きません。小ぶりなヘッドほど、しっかり入射角が得られ、スピンがかかるため、ボールが上がる感覚が残る。そういう意味で、私は小ぶりなサイズが好みなのですが、それを考慮しても、『ZX7 Mk II』はそれほどスピンがかからず、『ZX5 Mk II』と変わらない結果になってしまいました」
―前作「ZX7」と比べると?
「『ZX7』も同じですね(笑)。ボールがつかまらず、上がり切らないハードなモデルという点で、印象は同じ。そのように考えると、『5』シリーズの変化(『ZX5』→『ZX5 Mk II』)に比べて、『7』の変化は小さいです。『5』ほどの大きな刷新は見受けられず、見た目を変えたマイナーチェンジにとどまったというところでしょうか」
―(前作との)見た目の違いはどこ?
「クラウンのマット加工の違いは大きいですが、それ以上に、上から見た際の形状はシャープに、操作性が高い小ぶりな印象が増しています。ネックから後方部へのつながりはスッキリされ、よりコンパクトで、入射角を十分得られそうな好みの形。ですが、それでも性能面の変化が見られないということは、今シリーズに関して、大きなポイントとはいえないのかもしれません」
―どのような人向き?
「ハードとは言いましたが、私にとってハードなだけで、多くのゴルファーが手が出せないほどの難しさではありません。引き合いに出すなら、タイトリスト『TSR4 ドライバー』ほどではないということ。系統でいうと、あくまでも『TSR3』と同じ。HSも42m/s以上あれば、ヘッドを自在にコントロールでき、理想的な弾道の高さまで上げることも可能だと思います」
ハードさ変わらず3.5点△が並ぶ結果に…【総合評価3.6点】
【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:ディアマナ ZXII60(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー