GDOショップに届いたSIMとマーベリックの口コミをまとめた

2020年から多くの米国PGAツアープロが本格投入したことで話題を呼んだテーラーメイド「SIM」シリーズとキャロウェイ「マーベリック」シリーズ。ともに、スタンダードのモデルと、より軽量でつかまりが良いモデルが用意され、一部でターゲット層が重なるラインアップになっている。今回は、標準的なスタンダードモデルの「SIM ドライバー」と「マーベリック ドライバー」をピックアップ。買い替えに迷うゴルファーに向けて、GDOゴルフショップに寄せられたユーザーコメントを比較してみた。

ヘッドスピードが上がる？／SIM ドライバー

空力を計算したヘッド形状でヘッドスピードが上がったという口コミも

＜Good！＞
「平均ヘッドスピード（以下HS）が2m/sほど上がり、上下の幅が狭まりめちゃくちゃ安定した。スイング軌道から外れないという感じで、切り返しからフィニッシュまでとにかく振り抜きが楽で心地よい」（42歳・男性／平均スコア：83～92）

「空力性能は、スイング中にはあまり感じられませんでしたが、HSを見てみると2～3m/sは上がっていました。結果、M5より飛びました」（38歳・男性／平均スコア：83～92）

「M1からの買い替えですが、とても振りやすく打感もよく、飛距離もUPした感じです。ツイストフェースはM6で試して合わなかったので心配でしたが、違和感なくこちらのSIMは使えました」（53歳・女性／平均スコア：111～120）

＜Other＞
「顔や打感も良いですし、低スピンで距離も良く出て振り心地も良いのですが、ウエイト調整をしても私のスイングではつかまりがもう一つでした」（61歳・男性／平均スコア：83～92）

「弾道の高さはロフトなり。ウエイトが後ろにない分、シャフトによっては上がりづらいかもしれません」（50歳・男性／平均スコア：83～92）

【性能＆口コミ総評】
口コミを見ると、振り心地の面では好感触を得られているようで、ヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びているという意見が多く見られた。一方で、辛口コメントもいくつか挙がっている。つかまりの良さはあまり感じられず、ソールに装着されている可変式ウエイトが、あまり効果を得られなかったゴルファーもいるようだ。

芯の広さを感じられる／マーベリック ドライバー

新AIフェースの効果で芯が広くなった効果が見られるマーベリック

＜Good！＞
「ローグ サブゼロからの買い替えですが、マーベリックはうわさ通りミスヒットでも飛距離があまり落ちずよく飛んでいました。（前作の）ローグとの飛距離比は5から10ヤード。打感もカーボン的な音が少なく、良い打音とやわらかい打感。打球も高弾道で満足でした」（54歳・男性／男性スコア：83～92）

「フェースのスイートスポットに当たらなくても、ボールスピードがあまり落ちていない。また、当たりが悪くても、打音や打感があまり変わらないのが良いです。前のエピックフラッシュは、後ろの移動式レールの重量が気になったけど、マーベリックは重りを取れば、ヘッドバランスが自分に合って振りやすく感じるのが良いです。大満足です」（60歳・男性／平均スコア：93～100）

＜Other＞
「ミスヒットでもOBにならない安定性はGoodでした。ただし、芯を外した時のくぐもった打音は体が反応しそうで違和感があります。それでもOBにならないし飛距離も落ちないし不思議な感覚に陥ります。芯を食っても爽快な打音にならないので、『やったあー! 』感が薄いのが難点です」（67歳・男性／平均スコア：93～100）

「ローグ、エピックフラッシュよりも締まった音で心地よい。トウ目、ヒール目ヒットでも同じ打音と打感ですが、芯に当たらないと飛距離は出ません、当たり前ですが。打音と弾道から、自分も同伴者も「ナイス！」と思っても、あまり飛んでいないことも。悪い意味でだまされる、良い意味でつねに気持ちよく振れる、そんなヘッドです」（48歳・男性／平均スコア：93～100）

【性能＆口コミ総評】
スイートスポットが広がったと感じている声が多く、飛距離が安定して出せている印象。ただ、それによりナイスショットとミスショット時の手応えの差が感じられないことに、違和感を覚えるゴルファーも見受けられた。

ユーザー評価を受けて…クラブフィッター筒康博氏の解説

クラブフィッターの筒さんが口コミの理由を解説

――「SIM」と「マーベリック」スタンダードモデルの共通点は?
まず言えるのは、どちらも前作の基本性能を踏襲しつつ、一発の飛びから、ミスに対する寛容性まで大幅にアップしています。毎年、両メーカーは対決構図が作られていますが、ともにヘビーユーザーが存在していて、ブランドを移し変える人はあまりいませんでした。そのため、今回もデザインにはっきり好みがあるゴルファーにとっては、性能面で選ぶ前に選択肢は決まっていたようです。

一方、メーカーに縛られず、飛びやつかまり、弾道や純正シャフトの振り心地など「自分がコースで使う道具」という目線で選ぶ思考が強いゴルファーにとっては、重心位置や操作性など、どちらのモデルも扱いやすいので、大いに悩む可能性があると思います。

――その中で、どちらかを選ぶときの最大のポイントは?
「SIM」はクラウン部分が綺麗になってデザインが向上しました。イメージほどは難しくなく、高さが出てつかまりも良い比較的簡単なモデルなので、クラブ全体のルックスとバランスで選ぶ人ならば「SIM」が好まれるかなと感じます。

一方の「マーベリック」は、打球音と打感が非常に良く、純正シャフトのクセがなく振りやすいです。操作性も良いので、ヘッドの飛び性能と純正シャフトのマッチングで選ぶ人は「マーベリック」でしょう。

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次回は、スタンダードよりもやさしいモデルとなる「SIM MAX ドライバー」と「マーベリック MAX ドライバー」の口コミを比較する。