スイングを見直す3つのポイント ~第1回~
2016/05/09
グリップ、アドレス、スイング(テンポ)の順で見直そう!
さまざまなレッスン書や最新理論がある中で、どうして今さらスイングの基礎の基礎を振り返るべきなのか?これまで、延べ1万人以上のアマチュアを見てきた私の経験から言うと、グリップですら、合格点を付けられる人はわずか2割程度だったからです。
ゴルフスイングは、ほぼ体の自然な反応に従って出来上がるもので、その自然な反応は誰しも備わっているものです。その自然な反応を促す一番の起点となるのがグリップなのです。そこから始まってアドレスにつながり、スイングへと至ります。
歪んだグリップは、歪んだアドレスを生み、その当然の結果として、スイング全体が乱れるものなのです。理想的なグリップができている人が2割しかいないということは、すなわち、その後のアドレスもスイングも確実に乱れていることに他なりません。
初心者の方はもちろん、ゴルフ歴の長い方も、グリップ、アドレス、スイング(テンポ)の順を守って、自分のスイングを今一度しっかりと見直してみてください!この「今さら聞けない」ところが、実は一番大切なんです!
スイングの一番の起点となるグリップ
グリップは腕とゴルフクラブをつなぐ接点として、体の自然な反応に従ったスイングをする上で、最も重要なところとなります。フェース面を感じるところであり、正しいグリップで手首の関節の向きを正しくセットすれば、アドレスもスイングも、体の自然な反応に従って整っていくものなのです。
右手がかぶさるウィークグリップで握るとスライスが出やすい
たとえば、アマチュアに多いウィークグリップでは、どのような反応が生まれるでしょう?右手がかぶり過ぎることで、まず手首の関節の曲がる方向が歪んでしまいます。右肘もたたみにくい向きになります。この関節の自然な動きに従えば、スイングがアップライト(シャフトが立って、アウトサイドに上がる状態)になり、鋭角的なインパクトを迎え、スピン量が大きくなります。
右手が開くストロンググリップだとフックが出やすい
逆に、右の手のひらが大きく上を向いたようなストロンググリップ(フックグリップ)では、手首や肘の関節の方向に従って、テークバックがフラット(シャフトが寝て、インサイドに上がる状態)になりやすく、フェースの開閉が大きくなり、インパクトのタイミングが合わせにくくなります。
グリップの乱れだけでも、スイング軌道が大きく左右されてしまい、それをなんとか真っ直ぐに当てるために、ダウンスイングで小手先の調整が必要になってくるのです。グリップを整えることを無視して、スイングの改善ばかり躍起になるのは本末転倒ですよ!
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
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