今さら聞けないスイングの基礎

スイング作りで失敗しないためのポイント ~第12回~

2016/07/25 09:00

自分のニュートラルを見つけよう

ボックスとVゾーンがOKならば球筋作りへシフトしよう

ボックスとVゾーンから外れていなければ、これまで取り組んできたスイング作りは合格です。そこからは、本格的な球筋作りへとシフトしていきましょう。これまでの各回で詳説してきた各論は、あくまで理想的とされる平均値を元にしたお話であって、実は万人が絶対にその平均値を厳守しなければならないというものではありません。

ですから、これまでの各論を確かな試行錯誤を行うための手がかりとして、自分なりの調整にトライしてみて欲しいのです。理想とする平均値とは多少ズレていても、その人なりのニュートラルなポジションがあります。自分のニュートラルを見つけられれば、より高い再現性と自在なボールコントロールという目的も、自ずと達成できるはずなのです。

たとえばボックスとVゾーンはOKでもフックする人は・・・

フッカーの人は、少しつま先側に体重をかけることでフックを軽減することができる

ボックスとVゾーンに収まっているのですから、大掛かりなスイング改善に取り組む必要はもうありません。たとえば、グリップをもう少しウィーク目にしてみたり、アドレス時の体重配分を少しつま先側にしてみたりすることで、簡単にフックを軽減することができます。

逆に、スライスする人は、グリップを少しフック目に握ってみたり、体重配分を少しかかと側にズラしたりすることで、スイング軌道をややフラットにして、球のつかまりを増していくこともできます。このようにして、自分のニュートラルを探りながら、理想とする球筋作りにチャレンジしてみてください。

その日の調子に合わせた微調整も自由自在

理論さえしっかり把握していれば、当日の調子に合わせて球筋を微調整することが可能になる

ショットの再現性を高めることが大きな目標ではありますが、それでも、その日の調子によって、ボールがつかまらない日もあれば、つかまりすぎる日もあるものです。そんなときでも、こうした調整法を知っておけば、臨機応変に対応できます。また、コースなりに積極的にボールを曲げたいときや、絶対に右を避けたいときなど、その都度、適切な微調整が可能となります。

できれば、理想の球筋ばかりを追い求める練習だけでなく、是非、いろいろな球を打てるように試行錯誤してみてください。確かな試行錯誤の積み重ねが、コースで活きる技術になるのです。

今回のまとめ ~動画付き~

スイング作りで失敗しないためのチェックポイントである『ボックス』と『Vゾーン』についてのお話を動画でまとめてみました。これがクリアできていれば、スイング作りはひとまず合格です。

・スイング中、ボックスから体がはみ出さないこと。

・スイングでクラブがVゾーンの間を通ること。

・ボックスとVゾーンがクリアできているなら、自分の球筋作りへシフトしよう。

・理想の球筋に近づける練習だけでなく、いろんな球を打ってみよう。

当連載は、これで最終回となりますが、一回読んで終わりにせず、スイング作りはもちろん、スイングの改善、不調のときの手がかりとして、是非とも長く役立てていただければ幸いです。

トーナメントコースでもある東名カントリークラブ。晴れている日は富士山を見ることができるぞ

撮影協力/東名カントリークラブ
【住所】静岡県裾野市桃園300
【アクセス】東名高速道路/裾野ICより9km
【電話番号】055-992-3331

『富士山を望む、高速グリーンに挑戦しませんか』

丘陵コース。打ち上げ・打ち下ろし・谷越え・池越えと変化に富んだ戦略性豊かな27ホール。愛鷹コースは1番から富士山に向かって打ち進み、6番からは富士を背に打ち下ろすホールが続く。裾野コースは1番から3番まで富士山に向かって進み、6番谷超えの打ちおろし、8番は池を正面に見て打ちおろすロングホールとなっている。

文/前田群緑、撮影/吉井裕志、動画/株式会社ジーマ、構成/宮田卓磨(GDO編集)

岩垣貴栄(いわがき・たかまさ)ティーチングプロのプロフィール

奈良県出身、PGAティーチングプロA級。2013年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を獲得。明治大学理工学部出身の理系ゴルファーならではの論理的思考を活かしたわかりやすいレッスンで、ジュニアからシニアまで、アマチュアゴルファーの支持を集めている。

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