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今さら聞けないスイングの基礎

体重配分によって弾道を自在にコントロール ~第6回~

体重配分で球筋はこんなにも変わる

傾斜のないフラットなティグラウンドでは、練習場通りの弾道で打てるのに、少しでも傾斜があると、球の行方はなかなか思い通りにならないものです。傾斜が体重配分に影響を与え、弾道に影響を与えています。逆にこの体重配分を利用すればフラットなライでも、体重配分を意図的に変えることで、弾道を操ることができます。

これを知っているのと知らないのとでは大違い!知らない人は、突然の意図しない弾道に戸惑い、自分のスイング自体を疑い、一体何が悪いのか路頭に迷ってしまうことでしょう。実は、スイングが悪いのではなく、アドレス時の体重配分が間違っていただけかもしれないのです。

一方、知っている人は、その影響する度合いを実戦のなかでいつも体感しながら、経験値を上げていくことができます。さらに、体重配分を利用することでフラットなライでも右を避けたり、左を避けたり、左右に曲がる影響を抑えたりといった、自在なコントロールが可能となります。

平地でのニュートラルな体重配分を知ろう

まず、体重配分による弾道の影響のないニュートラルなポジションを知っておきましょう。フラットなところでの、ニュートラルな体重配分は、拇指球と土踏まずの間くらいに前後の重心があり、左右は均等になります。これが、知らず知らずのうち前後左右にズレると、平地でも傾斜ライのような影響が出てきますので注意が必要です。

第4回『ボールの位置で弾道は変えられる』では、5つのボール位置による弾道の変化についてお伝えしました。簡単におさらいするとボール位置によって、背骨のスイング軸が傾き、それによって、体重配分が変わるので、基本的な考え方は同じです。今回は、体重配分にスポットを当てて、弾道の変化を見ていきます。まずは4つの体重配分と弾道の傾向を把握しておきましょう。

1.かかと体重=つま先上がりの傾斜ではフックしやすい

かかと側に体重がかかると、フックしやすくなることを覚えておきましょう。スイングがフラット(シャフトの軌道が地面に平行に近い状態)になり、フェースが返ってからボールに当たることが多くなるからです。

つま先上がりの傾斜では、さらにライ角(クラブと地面の角度)が小さくスイングがフラットになりフェース面が左を向くので、左に出てさらにフックする弾道になりがちです。

2.つま先体重=つま先下がりの傾斜ではスライスしやすい

かかと体重とは逆に、つま先体重ではスライスしやすいことを念頭に置いておきましょう。スイングがアップライト(地面に対して垂直に近い状態)なって、フェースが返る前にボールに当たりやすくなるからです。

つま先下がりで思いのほか、右に行ってしまった経験はありませんか?これは、傾斜につられて、つま先体重になり、スイングがアップライトになるからです。

3.右足体重=左足上がりの傾斜では球が高くなる

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