廣野ゴルフ倶楽部の大躍進
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前回に引き続き、ゴルフ倶楽部成田ハイツリーで調査を続けるS吉クン。コースを歩き回るうちに、またまた気づいてしまいました!
「なぜゴルフ場には、グリーンが1つのところと2つあるところがあるんだろう?」
総支配人の永井秀和さん、教えてください~!
(取材協力/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー)
(S吉)私は研究も兼ねてPGAツアーをよく見ているのですが(自慢げにメガネの縁を持ち上げながら…)、海外の試合のテレビ中継で2グリーンのコースを見た記憶がありません。
しかし、ここのコース(GC成田ハイツリー)もそうですが、日本には2グリーンのコースがたくさんあります。これはいったいどういうことなのでしょうか?
(永井)よく気がつきましたね。もともとは、特に千葉県がそうなのですが、農薬の使用に関する条例が厳しかったため、その使用量を減らすために2グリーンにしているところが多いのです。農薬の使用量が多いと、水質汚染などの問題が出てきますからね。
(S吉)どうして2グリーンだと農薬の使用量を減らせるんですか?
(永井)2つグリーンがあれば、一方を使っている間にもう片方は休ませたり整備することができますよね。芝の育成や管理上の負担が少なく、農薬も少なくて済むんです。
(永井)ところが最近では、別の理由で2グリーンを維持しているところが多いようです。
(S吉)といいますと?
(永井)最近では、一年を通じての気候の変化が大きくなってきていて、真夏と真冬では気温も湿度もかなり差がありますから、1つのグリーンでは芝の管理が難しいというところは2グリーンのようです。
(S吉)確かに、気候変化が大きい本州のコースは、多くが高麗グリーンとベントグリーンの2グリーンになっています。一方で、北海道のように通年で涼しい気候の場所では、ベントの1グリーンですよね。
(永井)その2グリーンなのですが、最近では、高麗グリーンをベントに張り替えたり、ベントの1グリーンに改造するコースが増えているのです。
(S吉)それはなぜですか?
(永井)やはり、ゴルファーのニーズですね。日本人の多くのゴルファーが、ベントグリーンでのプレーを好んでいるので、コースの方もそのニーズに応える必要があるのでしょう。また、芝の品種改良や生育技術の発達により、高温多湿の日本の夏でもベント芝を維持できるようになってきたという面もあります。
(S吉)なるほど。日本のゴルファーたちがベント好きだから、それに合わせてコース側も努力しているということなのですね。
(永井)はい。とはいえ、一部には高麗グリーンが好きな人もいるので、当コースでは高麗とベントの2グリーンになっています。グリーンによって違うプレースタイルが楽しめますからね。
(S吉)そうですね。たまに高麗グリーンでもプレーしたくなります。
(永井)でも、実は、ベントは維持費が高麗の約3倍もかかるといわれているんですよ。
(S吉)えー! じゃあこれからは、もっとベント芝を何度も味わってパッティングすることにします(3パットしたときの言い訳ができたぞ!)。
(永井)(なんでこの人うれしそうなんだろう?)あと、ピッチマークをマメに直すなど、グリーンを大切に使ってくださいね。
(S吉)はい!
日本では、農薬使用量の削減など、芝の管理上の制限で2グリーンのコースが多かったのだ!
また最近では、ゴルファーの好みに合わせて、ベントの2グリーンや、1グリーンに改造するコースも増えてきているぞ。
いずれにせよ、グリーンの芝の管理はとても手間とコストがかかる。傷めないよう大切にしながらプレーしよう!
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