"菅楓華”が夢の懸け橋「前傾キープ」がもたらすトップの位置/政田夢乃スイングトーク#2
ショートウッド投入でクラブセッティングの悩みを解消した政田夢乃。今季の進化を支えるもう一つの大きなポイントが「スイングの安定感」だ。コーチをつけない彼女が、ツアー仲間である菅楓華のプレーから得た大きな気づきとは。アドレスの構え方から前傾角度のキープ、そしてオーバースイングを防ぐトップの意識まで、政田流スイングの真髄を聞いてみた。(全3回の第2回)
菅楓華のプレーを見て「前傾が大事」だと気づいた
―スイングの参考にしている人はいますか?
私はコーチがいないので、一緒に回るプロだったりを見て結構勉強させてもらっています。それこそ菅楓華ちゃんと一緒に回らせてもらった時に、すごくスイングがきれいというか、シンプルに振るイメージで、参考にさせてもらってるんです。楓華ちゃんも毎回同じリズムで、同じトップの形で振れていて、「あ、前傾が結構大事だな」っていうことに気がつきました。
―本人に直接聞いて教わったわけではなく?
見ていて「あ、そうなんだ」って気づきました(笑)。すごく参考になることを教えてくれます。
アドレスで意識しているのは「たったの2点」
―ほかに気をつけているポイントを教えてください。
結構アドレスしか考えていなくて、最近は「胸の三角形」を意識しているのと、あと「前傾が崩れないように」という2点だけ意識していますね。
―前傾キープのコツは?
ボールに近すぎても前傾が取れないですし、遠すぎると空間ができすぎてしまって安定しません。構えた時にグリップエンドと体の間に「拳ひとつ分」くらいのスペースがあると、自然に前傾が取れて私の一番いいポジションに収まります。アドレスではそこだけ気をつけています。
―どこかに力は入れていますか?
下半身にしっかり力が入るようなアドレスをしています。以前はボールに近づきすぎて構えてしまい、トップの位置が毎回変わることもありました。でも、前傾を意識するだけで下半身にしっかり力が入り、どっしり構えられるようになりました。ボールをしっかり押し込める感覚も出て、毎回同じスイングができるようになったと思います。
―胸の三角形とはどんな意識ですか?
振り遅れて手が返ってこないまま体だけ先に回ったり、逆に手だけ返って三角形が崩れてたりして、安定しなかったことに気づいて。それからは三角形だけ意識していますね。
自分の動画チェックは「トップの位置」で解決する
―自分でスイング動画を撮ってチェックすることもありますか?
はい、しますね。一番見るのはやっぱりトップの位置ですね。オーバースイングになると、手元が返ってくるタイミングが変わってしまって、「今日右に行くな」とか「左に行くな」という原因になるので、だいたいトップの位置をチェックして解決しています。
でも、アドレスの前傾をトップまでしっかりキープすると、体が起き上がらなくなって自然と腕も上がらなくなるんです。そうするとトップのポジションが自然と決まってくるので、毎回安定したトップで打てるようになります。
―自分で「ここに上げよう」と決めるわけではないんですね。
そうですね。「飛ばそう」とか「ここに上げよう」じゃなくて、前傾をキープしたまま自然と上がるところまで上がるっていう感じです。自分の中で自然に上がるところまで上げるんですけど、その位置が毎回一緒になってくるのでショットがすごく安定しています。
第3回は「払うよりも、『打ち込む』のが私の正解」。
写真:相田克己