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タイトリスト特集
2026/09/28

自分に合う「GTSドライバー」はどのモデル?フィッターは何を見て、どう選ぶのか“思考回路”をのぞき見

連載:タイトリストの世界へようこそ
2026年 タイトリスト タイトリストのGTSシリーズ 角田慎太郎
タイトリストのGTSシリーズ

ドライバー選びほど悩ましいものはない。飛距離が欲しい。でも曲げたくない。やさしさも欲しい。でも操作性も気になる。そんなゴルファーの悩みに応えるように、タイトリストのGTSシリーズには個性の異なる3モデルが用意されている。

では、自分に合うのはどのモデルなのか。その答えはスペックだけではわからない。飛距離も弾道も、ミスの傾向もゴルファーによって異なるからだ。

そこで訪れたのが、東京都内初のタイトリスト直営施設「タイトリスト フィッティングセンター 東京」。フィッターは何を見て、どんな仮説を立て、GTSの中から最適な1本を選ぶのか。その思考回路をのぞいてみた。

■羽田・天空橋に誕生した、新たな「答え合わせ」の場所

2026年 タイトリスト 3打席は確保できそうなほど広々とした3面スクリーンの贅沢な打席 角田慎太郎
3打席は確保できそうなほど広々とした3面スクリーンの贅沢な打席

羽田空港近く、京急・天空橋駅直結という好立地に誕生したこの施設には、約7.5メートル四方の広々とした打席と3面スクリーン、そしてツアー現場でも活用される弾道計測器「トラックマン」などが備えられている。

ここでできるのは、飛距離や方向性を左右する要因を数値で可視化し、「自分に合うGTSがどれなのか」を見つけ出すことだ。担当してもらったのは、タイトリスト ゴルフクラブ フィッティング スペシャリスト、井上博通氏。その思考回路を追いながら、最適なGTSが導き出されるプロセスを見ていく。

■進化した「GTS」3モデルの役割とは

2026年 タイトリスト GTS2、GTS3、GTS4で展開。それぞれ個性が際立つ 角田慎太郎
GTS2、GTS3、GTS4で展開。それぞれ個性が際立つ

フィッティングの本題に入る前に、GTSシリーズのキャラクターを整理しておこう。井上氏によれば、「本当にやさしくて、しかも飛ぶ」のが特徴だ。

ラインアップは3モデル。『GTS2』は高い安定性と寛容性を備えたモデル。『GTS3』は、打点や弾道をコントロールしたいゴルファー向けの操作性重視モデル。『GTS4』はシリーズで最も低スピン性能を追求したモデルで、吹け上がりに悩むゴルファー向け。

設計上のスピン量は「GTS2 > GTS3 > GTS4」の順に少なくなる。では、これだけ個性の異なるヘッドから、フィッターはどこから診断を始めるのだろうか。

■なぜ、最初に「GTS2」から打たせたのか?

2026年 タイトリスト まずはフィッティングスペシャリストの井上博通氏のヒアリングからスタート 角田慎太郎
まずはフィッティングスペシャリストの井上博通氏のヒアリングからスタート

フィッティングは丁寧なヒアリングから始まる。テスターとなった編集部員Nの悩みは「時折出る、左への低いダックフック(ボールが急激に左へ“クイッ”と曲がって落ちていく)」と「全体的な弾道の低さ」だ。本来はマイクラブで基準データを取るが、今回は普段使用しているシャフト(24 VENTUS BLUE 7S)にGTS2(10度)を組み合わせる形でテストをスタートした。

井上氏は「まずは最もスピンを安定して確保しやすいGTS2を打っていただきます」。ここでまず注目するのは飛距離ではなく「スピン量」だという。

「結局、スピンはボールを空中で支える『揚力』そのもの。これが足りない時に、今回のNさんが一番大嫌いなミス(ドロップして左へ巻き込むような低い球)が出てしまう。だからこそGTS2を最初に打ってもらい、その人にとって適正なスピン量が確保できているのかという『基準の物差し』を計ります」

実際、この組み合わせで放った最初の3球は、打ち出しの高さは十分なものの、スピン量が落ち込むショットが混じっていた。井上氏の脳内で、課題に対する「仮説」がつながる。

「左へのドロップの一因は、1700rpm台まで落ち込むスピン量不足にありました。球を空中で支える揚力が十分に確保できず、ボールが途中で失速していたのです」

■インドアを超越した広々空間でのフィッティングで見えたGTS3とGTS4の「個性」

2026年 タイトリスト トラックマンで計測したGTS4の試打データ 角田慎太郎
トラックマンで計測したGTS4の試打データ

GTS2で基準値を確認した後は、GTS3とGTS4もフィッティングした。GTS3について編集部員Nは、「ヘッドの挙動が軽い。ハンドルが切れすぎる」とコメント。井上氏も「重量が同じでも、重心やウエート配分によって体感は大きく変わります」と話す。

GTS4ではスピン量が1320rpmまで低下した。キャリー224.3yd、トータル259.9ydと飛んでいるように見えても、井上氏は首を振る。「一見一番飛んでいるように見えますが、平均推奨値より1000回転も少ないスピン量はコースでは命取り。揚力が不足し、弾道が不安定になり、一歩間違えれば大けがになります」

比較フィッティングによって、編集部員Nにとっての最適解がGTS2であることがより明確になった。

■フィッターはどこを見ている? 脳内を占める「4大指標」と「身体のクセ」

2026年 タイトリスト 井上氏が基準としている数値は4つ 角田慎太郎
井上氏が基準としている数値は4つ

トラックマンの画面に並ぶ多数のデータ。井上氏が最初に見る数値は極めてシンプルだ。「私が絶対的な基準として見ているのは、(1)ボールスピード、(2)打ち出し角、(3)バックスピン量、(4)着地角(ランディングアングル)の4点です」

この4つを組み合わせながら、ミスヒットしてもキャリー差が10ヤード以内に収まる、再現性の高いセッティングを追求する。

さらに、普段のフィッティングでは冒頭にスポーツ経験を尋ねるという。

「野球経験者の方は比較的、アウトサイドイン軌道が多く、自然とダウンブローに打たれます。また、テニス経験者はフェースに球を乗せて『運ぶ』のが上手く、バドミントン経験者は手首のしなり(フリック)でスピードを出します」

データだけではなく、身体に染みついた動きも重要な判断材料なのだ。

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