第7回 飛距離アップの肝は!?
2014/04/17
いわゆる「手打ち」とは、グリップが減速しきれていない状態
堀尾プロ「聞きなれない言葉かもしれませんが、「ナチュラルアンコック」とは効率良くボールを飛ばすのにとても重要な要素です。ダウンスイングでコックをリリースする際、クラブのグリップ側が減速することにより、クラブのヘッドが加速する動きを指します。一般的に手打ちと言われる動きは、コックとリリースがよくできておらず、グリップ側がしっかりと減速できていない状態で起こりやすい、アマチュアゴルファーに多い症状です。これを数値で見られるのが“ナチュラルアンコック”なのです。」
正樹さんのナチュラルアンコック
■ ナチュラルアンコックの数値に注目!
グリップスピードの減速が緩やかなため、ヘッドが加速しきれていない
※ナチュラルアンコック:24.3%
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「ナチュラルアンコックと言われても、なかなか動きをイメージしにくいと思います。グリップが減速してヘッドが加速する動きを例えると、投げ釣りを思い浮かべてみてください。エサを遠くに投げるときは、手首を使って釣竿をしならせて、投げますよね? そのとき、手首を止めるような動きをすると釣竿がしなってエサがより遠くに飛びます。この原理がナチュラルアンコックです。グリップ側の減速率が低いと、釣竿と同じようにクラブの先端、つまりヘッドが走らず、ヘッドスピードが上がらない。正木さんのグリップは、減速はしていますが、もう少し強く減速したいところです。この減速率を上げることが、飛距離を伸ばす重要なポイントなのです。」
目指すは減速率30%以上!
堀尾プロ「一般的な男子プロのグリップ減速率は、大体40%から50%です。一般的なアマチュアゴルファーは10%台の方が多く、それだけ飛距離をロスしているということになります。まだまだ飛距離を伸ばすポテンシャルを持っているゴルファーが多いのです。ここでの数値は、ナチュラルアンコック(減速率)30%以上を目指しましょう。よく“腕の力を抜いて”と言いますが、これは手に力が入りすぎているとスムーズにグリップスピードが落ちず、ヘッドが加速しにくくなるからです。この減速率の数値は、どれだけ“力んで”打っているかを表す数値でもあるんですよ。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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