第11回 シャンクのメカニズム
複数の動きが重なって起こる複合的なミス
堀尾プロ「シャンクとは主にアイアンで起こり、フェースの付け根にあるネックにボールが当たって、右方向に飛び出すミスのことです。まれにフェースのトゥ側に当たり、同じようなミスが出る場合もシャンクと呼ぶことがありますが、ほとんどがヒール側のシャンクです。シャンクのメカニズムは、複数のマイナスの動きが重なって起こります。また繰り返し出てしまうのもシャンクの嫌な部分。それにはちゃんとした理由があるのです。」
河本さんのインパクトゾーン
■ フェース角とクラブ軌道に注目!
フェース角がインパクトで30.7度と大きく開き、クラブ軌道が強いインサイドアウトになっている
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「これは河本さんがシャンクを打ったショットのデータです。特徴的な部分が2つあります。1つはフェース角がインパクトで大きく開いていること。もう1つはクラブ軌道が強いインサイドアウトになっていることです。フェースが開いた状態でインサイドアウト軌道だと、身体からクラブを遠ざかる動きが強くなりフェースのヒール側やネックに当たりやすくなります。シャンクの原因はこの動きだけではありませんが、インサイドアウト軌道の河本さんのシャンクは、ほとんどがこのタイプのミスでしょう。」
まずはクラブ軌道を緩やかにすることが大切
堀尾プロ「シャンクは、通常のクラブの通り道がふさがれてしまうことで起こることが多いミスです。その主な原因は右ヒザの動きにあります。スイング中に右ヒザが前に出ることで、クラブの通り道をふさぎ、インサイドアウト・アウトサイドインのどちらのクラブ軌道でも、軌道の角度がきつくなり、ヒールやネックに当たってしまうのです。スイング中の右ヒザの動きは数値化されないので、シャンクに悩んでいる人は、まずクラブ軌道を緩やかにする練習をしましょう。インサイドアウト・アウトサイドインのどちらも、プラスマイナス5度以内が目安です。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
あなたにおすすめ
レッスン
女子プロレスキュー | シチュエーション別に女子プロゴルファーがわかりやすく解説 |
---|---|
振るBODYメソッド | ゴルフスイングに適したストレッチ法をスポーツトレーナーが解説 |
U-25世代LESSON | ツアーで活躍する若手プロゴルファーの旬なレッスン |
lesson-topics | 新着レッスントピックス |
スイング辞典by内藤雄士 | 一見難しそうなレッスン用語を掘り下げて解説 |
カン違いだらけのゴルフルール | ゴルフルールをQ&Aで解説 |