第4回 強いフックを克服するにはここを直せ!
腕のパワーで叩きにいくと、フェースが大きく閉じてしまう
堀尾プロ「河本さんのスイングは、ダウンスイングで体が流れ、上体の起き上がりによって振り遅れが生じています。振り遅れた状態で、クラブが地面と水平方向に倒れてしまっているので、そのまま打てばプッシュアウトになり、それを嫌がって手でフェースを閉じると、強いフックになるわけです。ミスの傾向が複数あると、どうしても手先でコントロールしたくなりますが、それではさらに球筋のバラつきにつながってしまいます。」
右手の返しすぎがフックの原因に
堀尾プロ「フックに悩む方は、下半身を正しく動かすことができず、腕の動きでボールを打っている方が多いですね。河本さんは、足を必要以上に使ってしまって、上半身が流れていることで振り遅れになっています。それを嫌がって、右手を強く返していることでフックになっていますね。ボールを打つのに右手を返す動きはある程度必要ですが、返しすぎは良くありません。インパクトでのフェース角の数値と右手の感覚を確認し、正しい右手の使い方とフェースターンを覚えましょう。」
右手の感覚をつかむための“スプリットハンドドリル”
堀尾プロ「右手の感覚とフェース面を一致させるのに良い練習が、“スプリットハンドドリル”です。左手はいつものポジション、右手は左手から5cmぐらい離してグリップします。この状態でスイングしてみましょう。左手を支点にして、右手の動きとフェース面を強く意識しながら手首を返しすぎないように注意するのがポイントです。ハーフスイングくらいであれば、実際にボールを打ってもOKです。右手とフェース面がリンクすると方向性がグッと良くなりますよ。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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