第9回 ミスショットを減らすには?
2014/05/01
上手い人ほどトップからダウンスイングまでの“間”がある
堀尾プロ「アベレージゴルファーのスイングテンポは、ほとんどの方がバラバラです。これには複数の要因がありますが、一番の要因はトップからダウンスイングまでの“間”が作れていないことにあります。言い換えれば上手い人ほど“間”を持っているのです。この“間”が作れるか作れないかがスイングテンポを作る上で重要なポイントです。」
河本さんのスイングテンポ
■ リズムとバックスイングの時間に注目!
1球目と2球目を比較すると、ダウンスイングは同じ時間なのに、2球目はバックスイングの時間が短くリズムも早い
※1球目 リズム3.8、バックスイング1.00
2球目 リズム3.6、バックスイング0.96
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「河本さんの2球のテンポを比較すると2球目の方がテークバックに要する時間が短く、テンポとして早くなっています。打球の結果によって振り方を変えようとしているからテンポが一定になりにくいのでしょう。またトップでの静止時間いわゆる“間”もちょっと短いですね。これでは再現性の高いスイングをするのは難しくなります。スイングの軌道やクラブの振り方はもちろんですが、スイングテンポを一定にする意識もグッドショットには大切な要素です。
テークバックとダウンスイングの比率は「3:1」
堀尾プロ「トップでの“間”がない方はスイングテンポが早く、打ち急ぎの方が多いです。ここでのポイントは、“間”とは単純にゆっくり振れば良いということではありません。テークバックのクラブを上げるスピードをゆっくりにすることを“間”と思ってしまう方が多いので注意してください。ゴルファーによってヘッドスピードやテークバックのスピードは様々ですが、テークバックとダウンスイングに要する時間の割合は『3:1』が理想です。自分の振りやすいスピードでテークバックし、数値が3:1になるように練習してみてください。そうすれば自然と“間”は生まれてくると思います。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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