第10回 アプローチのミスを減らすには?
マイナスの経験が、ミスの反応を起こす
堀尾プロ「アプローチの大きなミスは、打ち方や、誤った状況判断など、さまざまな原因がありますが、その一つに今までの経験がマイナスに作用して起きるミスがあります。フルショットでも起きることですが、スイングの勢いや遠心力をあまり使わないコントロールショットでは、より大きなミスにつながってしまうのです。『ダフったら嫌だな……』と思いながら打ったら、大トップなんていう経験はありませんか?」
河本さんのインパクトゾーン(アプローチショット)
■ アタック角に注目!
アタック角が5.1度とアッパーブローになっている
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「河本さんのアプローチの打ち方は、インパクト時のヘッドがボールに対して下から上にすくうようになっています。この動きは、ボールを上げようとしたり、“ざっくり”を嫌がって打ったりすることで生まれています。芝から直接打つアプローチがアッパーブローになっていると、トップか大きくダフるかのどちらかにしかなりません。これではなかなか思い通りの距離を打つのは難しいですね。」
アプローチは緩やかなダウンブローでボールをとらえよう
堀尾プロ「自分の振り幅で距離を調整するアプローチショットは、できるだけヘッドのアタック角を一定にしたいところです。ツアープロは、厳しい条件下で毎回ピンに寄せなければならないので、アプローチショットにいくつもバリエーションを持っていますが、アマチュアの方なら一つの打ち方で安定して打てるほうが、確実にミスを減らすことができます。目標とする数値の目安は、アタック角をマイナス5度(マイナスはダウンブローの値)から0度に抑えることです。ヘッドが緩やかになればなるほど、ボールへのコンタクトが一定になりやすくインパクトのロフトが安定しますよ。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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