「首の痛み」 を和らげたい!テニスボールを使ったケア方法
<プラス1>首の痛みで飛距離が伸びない?エクササイズでパフォーマンス向上!
ゴルフスイングにおいて、首の動きはとても重要な役割を果たします。頭を固定した状態で上半身を大きく回転させるので、首は左肩から右肩まで大きな可動域を必要とします。
特に肩こりなどがある方は首周りの筋肉が余計に張ってしまったり、可動域に制限が出たり、痛みを引き起こしてしまうことが考えられます。
そこで今回は、首の痛みでパフォーマンスを落とさないためのエクササイズを紹介します。仕事や家事での首の疲れにも効果があるので、ぜひ実践してみてください。
正座腕上げエクササイズ(リーチロールリフト)
このエクササイズは首に負担をかけないように、肩甲骨を安定させ、ゴルフスイングでの肩の可動性を向上させるメニューです。
1:正座の姿勢で、左手でこぶしを作り、体の正面に左手を置きます。
2:おでこを左こぶしの上に置き、右の手のひらを下にして右腕を前に滑らせながら伸ばします。
3:右の手のひらを天井に向けるように回転させ、腕を持ち上げます。
4:持ち上げるのは腕だけで、体や頭は持ち上げないでください。
5:脇の下や肩甲骨の間、肩に刺激が入ります。
6:左右10回ずつ行いましょう。
片ひざ立ち首回しエクササイズ
このエクササイズは首の可動域を改善させるメニューです。
1:片ひざ立ちになり、背筋をまっすぐに伸ばします。
2:前足側の手(左)のひらを後ろに向けて、真っすぐに下ろします。
3:反対の手(右)のひらを前に向けて頭上に上げます。
4:上げた右手に向かって頭を回します。
5:続けて下に伸ばした左手に向かって、頭を回します。
6:反対の姿勢になり、左右10回ずつ行いましょう。
体幹エクササイズ(ワンアーム ロー&プレス)
このエクササイズは、ゴルフスイング に近い姿勢で首や肩甲骨の可動域を広げるメニューです。
1:ひざと股関節を軽く曲げ、身体を前傾させた姿勢をとります。
2:片方の腕を前に伸ばし、反対の腕は肩甲骨から後ろに引きます。
3:片方の腕を肩甲骨から引く(ロー)と、同時に反対の肩甲骨を前に出す(プレス)を繰り返します。
4:下半身と頭の位置を固定し、身体の軸とフォームを崩さないように行います。
5:20回×3セット程度行いましょう。
今回のエクササイズでは、テークバックからフォロースルーまでに必要な首の可動域を確保するためのメニューを紹介しました。
首は肩甲骨や前胸部の筋肉と密接な関係があります。首に違和感があるときは自身でのマッサージは避けて専門家に相談するか、肩甲骨周りや胸の前の筋肉のストレッチを行うようにしてください。
首の可動域が広くなり、体幹が大きく回せると、上半身のパワーを大きくすることができます。首の痛みや違和感でパフォーマンスを落とさないために、また首を痛めないための予防として、紹介したエクササイズを実践してみてください。
齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/
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