心身の不調に「辛い」はNG?
食の工夫で快適ラウンド第4回:二日酔い予防と解消に効果的なのは?
ラウンド前日につい、お酒を飲みすぎてしまい、胃腸の調子が悪く、身体が重くだるい…なんて経験はありませんか? 二日酔いによる体調不良にならないために、飲む前や飲んでいる最中、そして翌日にできる食事の工夫をご紹介します。
二日酔いの原因
東洋医学では、お酒の飲み過ぎによって体内にできた老廃物を『酒毒(しゅどく)』と言い、「体内に入ったものを無毒化する」ことが改善につながると考えられています。
吸収されたアルコールは肝臓で分解、無毒化されて排出されますが、多量のアルコールを摂取すると、分解が追いつかずに体内に残り、吐き気や頭痛などの二日酔いの症状となって表れます。同時に脂っこい食事を摂取すると、胃が熱をもち、アルコールの利尿作用も相まって、口やのどが渇いたり、胸やけを引き起こしたりもします。
お酒を飲む前・中・後にやっておきたいこと
【飲む前】肝臓の機能を高めて代謝の準備をする
二日酔い予防のイメージが定着している「ウコン(ターメリック)」は、肝臓での代謝を高める働きがあるので、飲酒前に摂取しておくと良いでしょう。
【飲食中】水分代謝を高めて老廃物を排出する
アルコールを体内から素早く排出するには、老廃物排出効果の高い「大根」や「緑豆もやし」などがおすすめ。また、きのこ類は腎臓の働きを高めて、水分を素早く出す作用があります。アルコール類の中でもビールは利尿作用が高いため、これら食材を意識して食べることで、アルコールの排出を促してくれます。
【飲食後】無理して食べる必要なし
翌朝は、スムージーや野菜スープで軽くすませてOK。朝、野菜や果物を摂取するとよいでしょう。また酒毒を早く排出するために、午前中は胃腸を整え、代謝を高める湯冷ましやお茶で水分をたっぷりと摂りましょう。
おすすめの食材
上記以外にも飲酒時、または翌日には水分代謝を高める作用のある食材がおすすめです。
えのき茸、緑豆もやし、枝豆、
キャベツ、キュウリ、大根、
梅、オリーブ、生姜、
オレンジ、柿、レモン、グレープフルーツ、
すいか、なし、パイナップル、ゆず、
しじみ、鱈、ピータン、ターメリック、味噌、
ウーロン茶、コーヒー、緑茶、ローズヒップ
特に泊まりがけのゴルフ旅行では、アルコールと一緒に、から揚げやラーメン、ケーキなど脂質の多い料理をたくさん食べてしまいがち。脂っこい料理は消化吸収に時間がかかるため、寝起きが悪くなり、一日中だるさが残ってしまうこともあります。
次の日のラウンドや仕事で二日酔いを引きずらないためにも、アルコール摂取はほどほどに。それでも飲み過ぎてしまったら、今回紹介したおすすめ食材を積極的に摂取するようにしましょう。
(協力/ケアくる)
齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/
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