プレー中の“間食”、何がイイの?
後半のラウンドまで集中力を維持しよう! 最適な“おやつ”の取り方
ゴルフは18ホール回るのにおよそ4時間と、他のスポーツと比べてプレー時間が長時間にわたります。この間、歩いたり、頭を使いながら、パフォーマンスを維持するためには、ラウンド中の補食(おやつ)が大切です。
補食は空腹による集中力の低下やエネルギー不足、筋けいれんや熱中症を防ぎ、疲労回復の効果も期待できます。
また、好きなものを味わうことで気分転換でき、精神的なストレスを和らげてくれる役割もあります。
前半からエネルギー補給
ラウンド前半に補給したいのは、脳と体のエネルギー源となる「糖質」です。ラウンドを通してエネルギーを絶やさないよう、こまめに補給を行いましょう。
糖質にはさまざまな種類がありますが、なかでも素早くエネルギーに変わるブドウ糖やショ糖が、集中力の持続に適しています。ゼリー飲料やラムネ、黒糖、グミ、ソフトキャンディーがおすすめです。
プレーに集中すると、水分補給を忘れがちになってしまいます。できれば1ホールごとに一口程度の摂取を心がけましょう。糖質を含んだ飲料がおすすめですが、しっかりと補食を取っていれば、ミネラルウォーターでも構いません。
中盤は後半のラウンドも見据えて栄養補給
ラウンド中盤は、前半で失ったエネルギーを補う必要があります。
食べたものが消化され、エネルギーとなるには時間がかかるため、このタイミングでの摂取は後半でスタミナ切れにならないために重要です。
バナナやドライフルーツ、チョコレート、カステラ、どら焼き、羊羹などがおすすめです。おにぎりやサンドイッチは腹持ちがよく、小腹が空き、しっかりとエネルギー補給をしたい時に食べるといいでしょう。
さらにエネルギー補給だけでなく、筋疲労の回復を促すタンパク質や、筋肉をスムーズに働かせるカルシウム、ミネラルを補うために、大豆が原料のプロテインバーもおすすめです。
後半の集中力を高めるおやつ
ラウンド後半は、前半での疲労が溜まり、集中力や判断力が低下しやすくなります。
あごを動かすことは、集中力維持やリフレッシュ効果があると言われています。そのため、ドライフルーツやミックスナッツが適しています。
最近では渋野日向子選手がプレー中に食べていた昆布や魚肉を使った駄菓子が話題を集めましたが、これらに共通しているのは「噛み応えのある補食」であることです。
勝敗を伴うラウンドでは、気づかないうちに全身に力が入ります。そのような場面で、よく噛んであごを動かすことにより、過剰な緊張を取り除き、リラックスした状態を作り出していたのかもしれません。
プレー中の “おやつ”をちょっと意識して、最高のパフォーマンス発揮につなげてみてください。
(協力/ケアくる)
齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/
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