<プラス1>ゴルファーの乾燥肌対策 第2回:冬ゴルフでの保湿アイテムの選び方
<プラス1>ゴルファーの乾燥肌対策 第1回:冬ゴルフでのケアが必要な理由
一段と寒さが増す時期ですが、冬のゴルフを楽しんでいますか? この季節は屋外にいると、肌の乾燥が特に気になりますよね。日常的に保湿ケアをしていても、肌荒れや老化などのダメージを感じる方も多いのではないでしょうか。
はじめまして。皮膚科医の高瀬聡子です。私も学生時代はゴルフ部に所属し、季節を問わず、朝から晩までコースでラウンドする日々を送っていました。
今回から5回にわたって、私が普段から心がけている、肌の乾燥を防ぐケア方法をお伝えしていきます! その前に、まずは乾燥肌が進む原因を知っておきましょう。
肌が乾燥する理由はこんなにある!
一般的に湿度は、10月~11月に一気に低下し、冬場は乾燥肌に悩まされる方が急増します。ところが外気の乾燥以外にも、肌が乾燥する原因はたくさんあるのです。
【肌が乾燥するさまざまな理由】
●外気の乾燥
●暖房による室内の空気の乾燥
●紫外線による日焼け
●雨・風によるダメージ
●花粉による影響
●保湿ケアの不足
●加齢
●栄養不足…など
夏場のゴルフでは、日焼けをしないように気をつける方が多いですが、冬場もしっかりと紫外線対策をしないと、肌の乾燥がどんどん進んでしまいます。
紫外線を定期的に浴びていると、肌は自ら角質を厚くして、紫外線をはねのけようとします。角質が厚くなると水分が浸透しにくくなり、保湿ケアをしても肌の乾燥が進んでしまうのです。
「天気がいい日だけ、紫外線対策をすればいい」というわけではありません。雨や風、花粉なども、肌にとって強い刺激となり、乾燥を進める原因になります。特に見落としがちなのが花粉です。お馴染みのスギ花粉のほか、ヒノキやブタクサなど、季節を問わずにさまざまな花粉が飛んでいて、私たちの肌に刺激を与えています。また、ゴルフ後に暖房の効いた部屋に入った場合は、エアコンの風で肌はさらにダメージを受けます。
また、クレンジングや洗顔での「洗い過ぎ」がダメージの原因となることもあります。ゴルフの後の入浴は気持ちがいいものですが、肌がつっぱるほど洗い過ぎてしまうと、肌表面に本来必要な皮脂まで奪われてしまいます。洗顔後にはしっかりと保湿ケアをしないと、乾燥が進んでしまうのです。
そのほか、肌が乾燥する原因には栄養不足や加齢、睡眠不足、ストレス過多など、さまざまなものがあります。乾燥が進むと、肌のバリア機能が落ち、赤みやカサつきなどの炎症が生じることも。さらに悪化するとシワやたるみ、シミなど、肌の老化が進んでしまいます。
男性と女性で肌乾燥の進度が異なるのはなぜ?
肌を乾燥させる原因を挙げていくと「ゴルフをする限り、乾燥は避けられない!」と落ち込んでしまうかもしれませんが、安心してください。さまざまなスキンケアのなかでも、乾燥肌に対する保湿は効果が出やすいのです。しっかりと保湿ケアをすれば、軽めの乾燥肌であれば、潤いのある肌を取り戻すことが可能です(ひどい場合を除く)。
具体的なスキンケア方法は次回からお伝えしますが、ゴルフをする男性のなかにはスキンケアの習慣がない方も多いかもしれません。そこで、男女の肌の違いについて、簡単に説明しておきますね。
一般的に女性の肌は、20代をピークに肌表面の皮脂分泌量が減っていきます。そのため、女性は早い段階から乾燥を感じやすく、スキンケアの習慣がついていることが多いのです。
一方、男性の肌は40代~50代前半くらいまで、皮脂分泌量がキープされます。これは、女性に比べて表皮が厚く、刺激に強いからです。しかし、それまで肌のケアをせずに紫外線を浴び続けてきた男性は、あるときを境に一気に老化が進む傾向があります。長年放置した肌はカサカサになり、実年齢より老けて見えてしまう、なんてことになりかねません。
さらに女性の化粧品には、紫外線を防ぐ成分が含まれていることが多く、肌に負担をかけ過ぎずに日常的にケアができるのに対し、男性のなかにはボディ用の日焼け止めを、構わず顔に塗ってしまうような方もいます。それでは成分が強すぎて、かえって肌は乾燥し、肌荒れが進んでしまいます。
ゴルファーの肌は、常に過酷な環境にさらされています。本格的な冬シーズンに、乾燥肌対策をせずにラウンドするのは要注意!次回からゴルフ前後に行いたい、さまざまな乾燥肌ケア方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
(協力/株式会社ケアくる)
高瀬聡子(たかせ・あきこ) プロフィール
皮膚科医。「ウォブ クリニック 中目黒」の総院長。東京慈恵会医科大学卒業後、同大附属病院に皮膚科医として勤務。2003年にスキンケア化粧品「アンプルール」を立ち上げ、2007年に「ウォブ クリニック 中目黒」を開設する。専門は皮膚科と美容皮膚科。丁寧でわかりやすいカウンセリングによる美容医療と薄毛治療の人気が特に高く、雑誌やテレビでも活躍中。いちばんわかるスキンケアの教科書(講談社※共著)や、ゆる美容事典「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる(講談社)など、著書多数。クリニックオフィシャルサイト https://wove.jp/
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