ドロップして止まったボールが動いてペナルティエリアに…/ルールQ&A
救済を受け、ドロップしていったん止まったボールが自然の力で動き出し、ペナルティエリアに入って止まった。次はどこからどうすればいい?
ドロップしたボールが動いてしまったあるある
■1
動いて止まった地点からプレーしなければならない。
■2
元の地点に罰なしでドロップできる。
■3
元の地点に罰なしでリプレースできる。
2023年の改訂で、「ドロップ、プレース、リプレース」したボールが、風や傾斜などの自然の力で他のコース(OBやペナルティエリアや池、バンカーなど)に転がり込んでしまった場合、罰なしで、元の地点に(分からない場合は推測して)リプレースできることになりました(規則9.3)。
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正解は「3」
2019年までの規則では、止まっているボールが自然の力によって動いた場合は、(グリーン上を除き)あるがままにプレーしなければいけませんでした。(イラスト&ルール解説/小山混)
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則9.3例外2 自然の力が動かした球
ドロップ、プレース、リプレースした後に止まっている球がコースの他のエリアに移動したり、アウトオブバウンズに移動した場合、その球をリプレースしなければならない。
プレーヤーが元の球か別の球をドロップ、プレース、またはリプレースすることによってインプレーにした後で、自然の力がその止まっている球を動かす原因となり、その球がコースの他のエリア、またはアウトオブバウンズに止まった場合、その球は元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。しかし、パッティンググリーン上でリプレースされた球については例外1参照。
規則9.3に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

小山混 プロフィール
イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。