モグラ塚の救済でボールを拭いたが…いいんだっけ?/ルールQ&A
ボールがモグラの掘り出した『モグラ塚』の近くに止まった。スタンスが取りにくいので、「異常なコース状態」で(罰なしで)救済を受けてドロップ。この際、拾い上げたボールの土をタオルできれいに拭いたところ「それはダメでは?」と仲間からクレーム。一体何がダメなの?
モグラの掘り出した土の救済に関する問題
■1
モグラの土は救済なし。ボールを拾い上げた1罰打とボールを拭いた1罰打(=計2罰打)を受け、そのままプレー。
■2
モグラの土は「異常なコース状態」で救済されるが、ボールを拭くことはできない。1罰打。
■3
モグラの土は「異常なコース状態」で救済される。ボールは拭くことができる。無罰。
ボールに土がついているんだからいいでしょ?ダメ?
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正解は「3」
■3
モグラの土は「異常なコース状態」で救済される。ボールは拭くことができる。無罰。
突然の豪雨などでできた 1.コース上の一時的な水や、2.修理池、3.動物の穴(モグラやウサギなどの穴掘り動物の掘り出した穴や土)、4.動かせない障害物などの4つの状態を「異常なコース状態」といいます。その動物の穴にボールが入ったり、穴掘り動物が掘り出した穴や土が障害になりスタンスが取れない場合は罰なしで救済されます(規則16.1)。
救済方法は、(罰なしで)ボールを拾い上げ、障害を避け、クラブが振れるところに救済のニアレストポイントを求め、そこから1クラブ以内でホールに近付かないところにドロップします。
また「救済」によってボールを拾い上げた場合は、今回のような「罰なし救済」でも、アンプレヤブルのような「罰あり救済」の場合でも、ボールを拭くことができます。「救済ではボールが拭ける」と覚えておきましょう。(ルール解説&イラスト/小山混)
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<定義/動物の穴>
動物が地面に掘った穴。ただし、ルースインペディメントとしても定義される動物 (例えば、ミミズや昆虫)が掘った穴を除く。
動物の穴という用語には次のものを含む:
・動物動物が穴から掘り出して分離している物。
・その穴に通じるすり減った獣道や痕跡。
・動物が地下に穴を掘った結果、盛り上がった、または変化した地面のすべての区域。
動物の穴には、動物の穴に通じるすり減った獣道や痕跡の部分ではない動物の足跡は含まれない。
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則16.1 異常なコース状態(動かせない障害物を含む)
この規則は動物の穴、修理地、動かせない障害物、一時的な水による障害から認められる罰なしの救済を扱っている:
・これらは総称として異常なコース状態と言われているが、それぞれには別々の定義がある。
・この規則は動かせる障害物(規則15.2aに基づいて認められる違う種類の罰なしの救済)や境界物や不可分な物(罰なしの救済は認められない)からの救済は与えない。
規則16.1a 救済が認められる場合
(1) 異常なコース状態による障害の意味。次の場合、障害が生じている:
・プレーヤーの球が異常なコース状態に触れている、またはその状態の中や上にある。
・異常なコース状態がプレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスイング区域の物理的な障害となる。
異常なコース状態がプレーヤーの気を散らすほど近くにあってもこれらの要件を満たさなければ、この規則に基づく障害はない。
(2) 救済は球がペナルティエリア以外のコース上のどこにあっても認められる。異常なコース状態による障害からの救済は次の両方を満たす場合にのみ
規則16.1に基づいて認められる:
・異常なコース状態がコース上(アウトオブバウンズ ではなく)にある。
・球がペナルティエリア以外のコース上にある(ペナルティエリアでのプレーヤーの唯一の救済は規則17に基づく)。
(3) 明らかに不合理な場合、救済はない。次の場合、
規則 16.1に基づく救済はない:
・プレーヤーが罰なしの救済を受けることが認められない状態が理由で球をあるがままにプレーすることが明らかに不合理な場合(例えば、球がブッシュの中にあるためにそのプレーヤーがストロークを行うことができない場合)。
・プレーヤーがその状況下では明らかに不合理なクラブ、スタンスやスイングの種類、プレーの方向を選択することによってのみ、その障害が生じる場
規則 16.1b ジェネラルエリアの球に対する救済
プレーヤーの球がジェネラルエリアにあり、コース上の異常なコース状態による障害がある場合、プレーヤーは、次の救済エリアに元の球か別の球をドロップすることによって罰なしの救済を受けることができる(規則14.3参照):
・基点: ジェネラルエリアの完全な救済のニヤレストポイント。
・基点から計測する救済エリアのサイズ: 1クラブレングス。しかし、次の制限がある:
・救済エリアの場所に関する制限:
・ジェネラルエリアでなければならない。
・基点よりホールに近づいてはならない。
・その異常なコース状態によるすべての障害からの完全な救済でなければならない。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より
小山混 プロフィール
イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。