スイングは良いのになぜ左右に散るの?(後編)
2018/02/22 17:00
インパクトにフォーカスしたときのズレを体感
インパクトに意識を集中する人が、絶対に打てないのが、このように高くティアップしたボールです。ボールの高さに合わせて、インパクトにフォーカスするほど、ボールの遥か下を叩いてしまいます。ティが低ければ、インパクト付近の調整で、ボールに当てることができますが、ティが高いと、その調整がまったく効かなくなるからです。
ティが高いと、インパクト付近での急激な調整では間に合わなくなります。つまり、それ以前のダウンスイングに大きな問題があり、インパクトにフォーカスすることでは、立て直せないのです。そこで、注目したいのはやはり左腕の回旋です。室井さんの左腕はアドレスからトップにかけて、80度近く内旋しますが、インパクトでは70度程度しか戻っていません。このままでは、フェースが開いたまま当たるので、体を開いてフェース面を左に向ける必要が出てくるのです。