サイエンスフィット レッスン

あなたはどっち?2つのアームローテーション法(後編)

2019/04/25 17:00

左右に散らばっている受講者の弾道

初心者のうちは、腕のローテーションを一切意識せず、腰の正しい回転を覚えることが先決です。グリップでフェースがシャットになるように調整していれば、腕を返さなくても球がつかまるからです。しかし、腰のキレが良い中上級者になると、クラブの遠心力が増すことで、ダウンスイングでクラブが寝てしまい、球がつかまらなくなります。また、引っかけも出やすくなって球が散らばります。ハーフダウンからインパクトにかけて、一生懸命フェースを戻そうとしても、なかなかちょうど良く戻ってくれないという方が多いことでしょう。そんな方は、もう一つの方法を試してみるべきです。

左のお尻が真後ろに動くインパクトが理想

新たなアームローテーションを試みる前に、その大前提となるのが、腰の正しい回転です。プッシュアウトとチーピンに悩む中上級者の方に多いのは、腰が回転せず、飛球線方向や右前方へスライドしてしまうケースです。この場合、腕を振り抜くスペースが塞がれてしまうので、どちらの方法でも、腕をうまくローテーションできないものです。腰の正しい切り方が、とても重要なのです。理想的なスイングでは、写真のように、フォローで右手の甲が上を向き、左のお尻が真後ろに動きます。

「クラブが寝てしまわないように試行錯誤していますが、ドライバーは、しっかりとつかまっていない感じがありますね。もう少し、飛距離を伸ばしたいと思っていますが、球が吹き上がってしまうこともありますし、引っかかることもあります。また、ダフってしまうミスも気になるところです」(伊藤さん、平均スコア80台)

切り返し直後から左のお尻を真後ろへ!≫
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