ボディターンの練習法

今回はボディターンの練習法をお教えします。「ボディターン」と一口に言っても、何となくイメージは分かるのですが、「具体的にどう取組めば良いのか分からない！」･･･そんな方にお送りする体感ドリルです。市販されている、このようなグニャグニャの練習用クラブか、ゴムホースを1メートルほどに切ったものをご用意ください。

【×】ダメなテークバックだと･･･

ボディターンを簡単に言うと、「腕と体の一体感を失わずにスイングすること」なのですが、柔らかいゴムホースで素振りをするとミスがハッキリと出ます。ちなみに、これは悪い例。手だけでテークバックしているので、トップではシャフトが体に巻きついてしまってますね。これはアウト！

【×】ダメなフォロースルー

フォロースルーでも、バランスが悪かったり、振り回してしまうと、このようにシャフトが背中側に巻きつくようになります。実は体を使っているように感じるスイングなのですが、効率よくパワーを伝え切れないスイングと言えます。

【○】良いトップとは

それでは正解です。このようにトップでシャフトが垂れても体に巻きつかないのが良い例です。バランス良く、力感なく、腕と体の幅が変わらずに一体感を持ってテークバックできると程よいトップが作れるようになります。これがボディターンの第一歩。

【○】良いフォロースルー

「ボディターンが出来るようなった」と言えるのは、このようなフォロースルーが出来るようになった時です。そうです、フォローでもシャフトが体に巻きつくことはありません。全てバランス良く、コントロールされたスイングの結果として、ボディターンが可能になるのです。振り回して力感を出そうとしたのでは、正確性を求めるボディターンを習得することはできません。

ボディターン習得ポイント【1】

ボディターン習得のためのポイントです。クラブを握らずに、アドレス時の腕が下がった状態を作ってください。この写真のように左手だけで結構です。体が硬い人でも、出来れば腕をまっすぐ伸ばした状態を作ってください。

ボディターン習得ポイント【2】

そしてトップですが、左腕を伸ばしたままテークバックをしてください。この時に大事なのが、体を軸にして腕を同時にテークバックする、という事です。トップではこのように左腕と肩の角度が90度に近い状態になっているのが正解で、これはアドレスの時とほとんど変わっていないのが理想的といえます。「左腕をこれ以上伸ばしているのが辛い」と思える直前が、あなたの理想的なトップのポジション。始めのうちは「こんなに浅いトップで良いの？」と思われるはずですが、慣れてくると大きく腕を振り回さなくても飛距離を犠牲にせずに正確性を上げることができるようになります。

撮影協力：コナミスポーツクラブ目黒