「腰に負担をかけるのが怖いんです」

「ボールが上がらないし、トップするミスが多いですね。手打ちの傾向があることは分かっています。でも以前、腰を患ったことがあって、スイングで腰に負担をかけるのが怖いんです・・・・」（瀧本さん、ゴルフ歴12年）

ボールは引っかけた感じで低く出て、飛距離もあまり伸びていませんね～。腰が十分に回らず、手だけで返しているようなショットになっているようです・・・。

【撮影協力】コナミスポーツクラブ府中

インパクトで体が止まってしまってます

まず、気になったのは、インパクトで体が正面を向いたまま止まってしまうこと。腰を痛めた恐怖感があるせいか、腰を思い切って回せないのでしょうか。

腰が止まるから手が返る

腰が止まることによって、勢いよくダウンスイングしてきた手は、そこで返ろうとします。インパクトを手で合わせようとすると、手の返りが早ければ引っかけて、遅れればコスり、このままでは球筋が安定しませんよ。

腰が止まるから体が伸び上がる

腰が止まって、手が返ろうとする中で、無理にボールに合わせようとするから、今度は腰が伸び上がるような動きで帳尻を合わせようとしてしまうんです。トップしやすいのは、この伸び上がる動きがあるからです。

やや腰が開いた感じのインパクトが理想

ダウンスイングからインパクト、そしてフォローにかけて、腰はずっと回り続けます。下半身がリードする理想のスイングでは、インパクトの時に、腰がやや開いた状態になるんです。

目標に腰を思い切って向けるつもりで

ただし、インパクトでの腰のリードは、意識してできることではありません。肝心なポイントは、フィニッシュに向けて、腰の回転を止めることなく、目標方向にしっかりと回しきること。でも、また腰をグキッとやってしまわないかという恐怖感は残りますよね。ところが・・・

腰が止まるとかえって腰に負担がかかります

これまでのフィニッシュはこうでした。腰が止まって、体が伸び上がるフィニッシュです。腰が正しく回らず、左に突き出たり、浮き上がったりすると、実はもっと腰に負担がかかるんですよ。

腰が正しく回ったフィニッシュ

腰を目標に思い切って向けると、こういうフィニッシュになります。アドレスのポジションの幅で、腰がクルッと回転すれば、腰への負担もなく、ショットも安定して、一石二鳥です。末長く楽しくゴルフと付き合うために、今日のポイントをしっかりと身につけてくださいね。

腰がしっかり回った爽快ショット！

体が止まることなく、腰をよどみなく目標方向に回転したことで、フォローで手が詰まったような感じもなくなりました。最後まで、気持ち良く爽快に振り抜いて、会心のグッドショット！この感じを忘れないでください！