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<ゴルフと筋肉>お腹の前面のストレッチ

「腹直筋(ふくちょくきん)」はお腹の前面を覆う筋肉

腹直筋は、いわゆる「腹筋(ふっきん)」として知られており、もっともメジャーな筋肉のひとつです。腹直筋という名前は聞いたことがなくても、ほとんどの人がその存在を知っている筋肉だと言えるでしょう。

みぞおちから恥骨にかけて走る平たく縦に長い筋肉で、お腹の前面を覆っています。筋肉を鍛え上げるボディービルの世界などでは、隆起した筋肉が6つに分かれるその形状から、「シックスパック」とも表現されます。

手のひらをおへその辺りに当てて、前屈するように力を入れると、その位置が確認できます。お腹をひきしめる筋肉でもあるので、メタボ防止やダイエットにはトレーニングが有効です。

上体を前に曲げる、姿勢を保持する

日常生活からスポーツ全般まで、多くの場面で使われる筋肉です。椅子から立ち上がる、仰向けの状態から起き上がるなど、背中を丸めて上体を前方に曲げる機能に加え、姿勢を保持することが主な働きです。上半身を真横に傾ける側屈の動き、上半身をねじる回旋の動作にも関わっています。

また、この筋肉の奥にはさまざまな内臓が入っているため、内臓の保護という役割も担っています。腹圧を高めて体幹を安定させることで「踏ん張り」をつくり、排便や咳、分娩などにも関与します。

腹直筋の上部は肋骨に繋がっていて、呼吸で息を吐く際に、胸部を引き下げる動きにも補助的に使われています。

ゴルフではどう使われる?

歩行時はもちろん、目的に合わせてバランスのいい姿勢に整えたり、滑らかなスイングをする上で大切な役割を担っています。

アドレス時には、姿勢が前後や左右に偏って傾き過ぎないように調整することで、股関節や脊椎の正しい動きを促します。

アプローチショットや斜面でのショットという場面では、腹直筋に少し力を入れ、身体を安定させる事に意識をおくと、スイング軸が保ちやすくなり、安定したショットにつながるでしょう。

またグリーン上でのパッティングでは体幹の安定が非常に重要となるため、腹直筋に力を入れてどっしりと構えることで、パターの精度も向上します。

腹直筋のストレッチ:その1

仰向けに寝て膝を立てた状態から、息を吐きながら2秒間で頭と肩を上げ、吸いながら3秒間で元に戻します。
(10回×2セット)

腹直筋のストレッチ:その2

仰向けに寝て背伸びをします。リラックスして両手、両足を伸ばして腹筋を伸ばしましょう。
(20秒×2セット)

監修/ダンロップスポーツクラブ 流山おおたかの森 支配人:伊藤 宜充

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