なぜ年末のゴルフでは良いスコアが出にくいのか?
なぜ初打ちではスライスが出やすいのか?
「振り遅れ」でも「手の返し」でもない…!?
令和2年の初打ちは、もうお済みだろうか。寒さもあってか体が回りきらず大たたき…、特にティショットが右に曲がってOB連発と嘆いている人も多いのでは? なぜ初打ちではスライスが出てしまうのか!? 年始のゴルフで気をつけるべき傾向と対策を菅田昌貴コーチ(ゴルフテック)に聞いた。
「初打ちというと、気持ち的にはことし一発目ということで、リスタートの気持ちを強くもつ人が多いと思います。スイング自体を切り替えようと、これまで培ってきたイメージやミスの傾向を踏まえず、新しいことを取り入れようとしてしまう人がいますが、これまでやっていなかったことを十分な練習ができていない状態でやろうとすると、大たたきにつながる可能性があります」
新しいことを試そうとして、これまで悩まされていたスライス病が再発! というのが事の真相のようだ。では、根本的にスライスの原因は何なのか?
「そもそもスライスとは、ヘッド軌道に対してフェースが開くことで出るものです。スクールに通う生徒さんの中には、『振り遅れたから』『体が開いたから』『手が返せていないから』と理由をあげる人が多いのですが、しっかりボールをつかまえるには、スイング軌道に対して、フェースを閉じる意識をもつことが重要です」
フェースを意識する――。しかし、意識してもなかなかスライスが直らないという人も多い。そのあたりの疑問に対して次のように解説を続けた。
「クラブは素直に振るとフェースが開いてしまうので、スライスするのは素直に振っている証拠といえます。実はスイング中のフェースの向きは、プレーヤー本人に見えるものではなく、バックスイング時のシャフトが地面と平行(ヘッドが腰の高さ)になったところまでに、チェックする必要があります。その時点で、ヘッド軌道に対してフェース面をやや閉じて動かすように意識しましょう」
なるほど…。原因はインパクト時のフェースの開きだが、意識するのはインパクトではなく、バックスイングでのフェースの向きということのようだ。
最後に菅田コーチは、「とにかくスライスのOBを減らしたい人は、次のラウンドでは前半9ホールだけでもハーフスイングでラウンドしてみてはいかがでしょう。ハーフスイングでも、フェースが開かなければ意外と飛びます。そして、しっかりボールがつかまるようになってきてから、徐々にフルショットに移行していくと良いでしょう」と、ハーフスイングのススメを説いてくれた。
ことし2回目のラウンドを控えている人は、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
菅田昌貴(すげた・まさたか) プロフィール
東京ゴルフ専門学校卒業後、ゴルフレッスンコーチ職を10数年務めたのちにGOLFTEC by GDO ゴルフテック入社。六本木スタジオチーフからレッスンの品質を担保するTQ(ティーチングクオリティ)チーム統括で、ゴルフテック認定コーチの育成に従事。現在は都内スタジオでのレッスン活動に加え、ゴルフテック全体のPR、コーチ採用活動や法人向けのレッスンセミナーなども担当。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
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