俳優・窪塚洋介が考えるゴルフ観「悔しさが楽しさになるスポーツ」/マーク金井対談 #2
俳優・窪塚洋介にとってゴルフとは? 「LiFEそのもの」仕事と趣味の向き合い方/マーク金井対談 #3
人生におけるゴルフの重要性を問う あなたにとってゴルフとは?
【窪塚洋介3/ゴルファーズインタビュー】ゴルフ以外にハマっていること/こだわりの14本/マーク金井が最後に問う3つの質問
プレースタイルは人を映す鏡――。ゲストが過ごす18ホールを追うことで、深く真摯に人間性や魅力に迫っていくトーク対談企画「ゴルファーズ・スタジオ・インタビュー」。約3年前からゴルフを始めたという窪塚洋介氏を迎え、クラブアナリストのマーク金井が気になるゴルフ観を聞き出す。最終回の今回は、人生におけるゴルフの重要性を問う(3回目/全3回)。
■陶芸にもハマっている!
―ゴルフ場にはどのくらいの頻度で出向いていますか?
年に60回以上は来たと思います。実はことし、これまでの俳優人生でも一番と言えるほど仕事が重なっていたのですが、それでも年60ラウンド以上できたのは、かなり満足しています。逆に今では仕事の合間を縫ってではなく、ゴルフの合間に仕事を出し入れしている状態です(笑)。
―年60回以上だと結構時間を取られませんか?
確かにコースへの行き来、ハーフ2時間ちょっと、お昼を挟んで約5時間以上は最低でも時間を取られるので、ラウンドの日は朝から多くの時間を割きます。ですが、コースに出て無心になれる時間は自分にとってはとても重要。気分転換のリフレッシュ、体を動かす健康維持、いろいろな面で自分にとって大切な時間として確保しています。
―現在はどういう仕事が多いのですか?
自分がかかわる作品(ドラマ)は、ひと段落して、スケジュールとしては少し落ち着いているのですが、気が付いたら趣味も交えた副業が増えています。今は陶芸の個展の準備を行っています。
―陶芸ですか!? どういう作品を焼いているのですか?
兵庫県に窯元の多い丹波焼を作っています。ゴルフ銀座と呼ばれる兵庫県南東部の三田市付近に出向いて、そこの道中はゴルフ場or窯元で二手に分かれる日々。作品は実用品というよりはオブジェとして観賞用に置くものが多く、自分なりにこだわって試行錯誤しながら作成しています。
―きっかけは?
3、4年前に娘に陶芸を体験させようと連れていったのが始まりです。同伴で付き合った自分がまさかハマってしまったという流れです。初体験だったのですが、面白いと感じるうちに徐々に虜になっていきました。大阪でもすでに2回個展を開かせていただき、来年(2025年)2月には東京でも行います。
※窪塚洋介個展「身土不二」:
2025年2月11日(火・祝)~4月4日(金)、AKIO NAGASAWA Gallery Aoyamaにて開催予定
―ゴルフ以上に本格的ですね?
そうですね。まぁゴルフのほうもプロデュースしているアパレルブランド『8G SHOOT』があるので、どちらかひとつに絞るというよりも両方とも並行して趣味が仕事になり出している感覚です。実は、そういう感じのことが最近たくさん起こっていて、遊びの延長上にビジネスがあるイメージ。機会を与えていただいている皆さまには、とても感謝しています。
■こだわりの愛用クラブ14本
―使用クラブ、かなり凝っていますね?
知り合いの方からご提供いただくことが多く、中から選んで使わせていただいています。『8G SHOOT』ショップの近所ということもあり、セレクトショップ『CLUBHAUS(クラブハウス)』さんで取り扱う『MOE86 ウェッジ』が気に入っています。メッキ加工が特殊で、限りなく摩擦係数がゼロに近いソール面、ダフリに強い仕様が心強い。ブランド名『もう、ええやろ』も関西弁のエッジが効いたネーミングで、気に入っているポイントです。
―他のクラブも凝っていますね?
キャロウェイとコブラにご提供いただくことが多く、2社のクラブを使うことが多いです。中でも最近のお気に入りは、180~200ydをアプローチ感覚で打てる、キャスコ『K2K ワンレングスユーティリティ』。ティショットでミスしたあとに活躍してくれるUTは、自分のプレーには必須な存在です。ゴルフのTV番組に出演した際に試打する機会があって、 そのときに勧められたモデル。ソールの接地面積が狭く抜けも良く、飛距離性能も非常に高いので、ロングホールや長いミドルホールで助けてもらっています。
―ドライバーは?
ドライバーは460ccの一般的な大きさのヘッドを使うことが多いのですが、調子が良いときと悪いときで使い分けています。良いときは、低スピン性能の高いコブラ「ダークスピード X」を、悪いときには操作性と寛容性を両立したキャロウェイ「パラダイム Ai スモーク MAX」を選んで使っています。最近ではミニサイズの「パラダイム Ai スモーク Ti 340 MINI」を使うことも増えています。
―ミニドラを使う理由は?
調子の良し悪しにもよりますが、少しヘッドの大きさに振り回されてしまう感覚があって、できる限りシンプルで振りたいときはミニドラを使っています。あとは大きなミスになりにくいので、スコアをまとめるときに重宝するという意味合いが大きいです。方向性を求められるホールのティショットで使うことが多いですね。
―確かにバランスはいいですよね。
ウッドorアイアンで好き嫌いは特にないのですが、以前はウッドよりアイアンのほうが調子がいいときがあって、最近では逆にアイアンで左に引っかけることが多くなって… を繰り返しています(笑)。ただし最近は、見ていただいているコーチに「上体が回っていない」と指摘を受け、とにかく回転を意識するようになったら、ウッドもアイアンも区別せずどのクラブでも調子が上向きました。好きなクラブやこだわりのクラブを使っているというよりは、状況に応じて時々で最適だろうと感じたクラブを選んでバッグに入れています。
■窪塚洋介にぶつける3つの質問
―最後に3つの質問を用意しました。
はい。何でしょう?
―1つ目。ゴルフをしていて一番楽しいこと、一番つらいことは何ですか?
楽しいこと…うーん、そうですねー。“芯で打つ快感”を得たときでしょうか。
―つらいときは?
イメージした球筋が出なかったときでしょうか。
―2つ目。今後どんなゴルファーになりたいですか?
どこまでうまくなってもエンジョイゴルフを一番のモットーに置きたいので、うまいゴルファーより格好いいゴルファーになりたいと思います。
―最後、3つ目の質問は、あなたにとって「ゴルフ」とは何ですか?
うーん…、深いですねー。ここまで来たら言ってもいいのかなー…。「LIFE(ライフ)」ですかね。今では姿見の鏡の前に立っても真っ先に自分の顔よりスイングを見てしまうほどなので(笑)。ゴルフが自分に及ぼす影響は計り知れないという意味で、かなりの割合で自分の人生の比重を占めているといえます。
―なるほど、ゴルフがそこまでの存在に。素晴らしい!
いえいえ。
―長い時間、ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
(「ゴルファーズ・スタジオ・インタビュー」 窪塚洋介編 終わり)
取材協力/カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)
窪塚洋介(くぼづか・ようすけ) プロフィール
1979年5月7日生まれ、神奈川県横須賀市出身。1995年俳優デビュー。映画を中心に国内外問わず多数の話題作に出演。舞台、音楽、モデル、執筆と多彩な才能を発揮。自身のYouTube番組や日本酒「福霧」、ゴルフアパレルブランド「8G SHOOT」などプロデュースを手がけるなど、活動の幅をさらに広げている。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
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