「飛び系アイアンを飛距離で選ぶ」の罠
「ハンドファーストとフェース向き」の罠
2020/07/21
スイングやクラブ選択において、正しいことをしているはずなのに何故か進歩しない。そんなアマチュアゴルファーは、上達を妨げる「レッスンの罠」にハマっているのかもしれません。レッスンスクール「ゴルフテック」の中村晃文コーチが主な例を挙げながら、テーマごとに解説します。
ハンドファーストにするとフェースが開く
アイアンショットの基本とされているハンドファースト。インパクト時のグリップ位置を、アドレス時よりもターゲット方向に傾けることで、フェースのロフト角を立たせ、飛距離が伸びるなどのメリットが得られます。
ハンドファーストをイメージする時に注意して欲しいのが、インパクト時のフェースの向きです。グリップエンドの位置だけをターゲット方向に移動すると、フェースに開く動き(写真・上)が生じます。このままの状態でスイングをすると、狙いよりも右に打ちに出しやすくなり、シャンクにもつながります。
実際に、ハンドファーストを行うときにグリップエンドを前に動かすだけで、フェースの向きを確認しないアマチュアゴルファーを多く見かけます。ハンドファーストは、グリップエンドの位置と、フェースの向きをセットで考えることが必要になるのです。
この開いたフェースをインパクトで真っすぐに戻すには、スイング中にフェースを閉じる手首の動きが求められます。シャフトを反時計回りにねじる動きを入れることでフェースは閉じ、ターゲットに対して真っすぐなインパクトを作ることができます。目安にしやすいのは、左手グローブの甲にあるロゴマークの向き。スクエアグリップであれば、正面から見て、インパクト時にロゴマークがすべて見えていると、フェースが開いていると言えます。上の写真(右)のように、左手の甲がターゲット方向を向くようなインパクトを目指しましょう。
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