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バンカーショットのときはフェースを開くべきか、それとも、いつものショットと同じように開かず打つべきか。プロのトーナメント中継を見ていると、「あんなに極端に開くんだ」と驚いた方も多いだろう。また、自分はやさしく脱出させたいので『開かない』と頑固な上級者も居るのも現実。そこで実際フェースを『開く』べきなのかどうか、ツアープロの立場として貞方章男プロに意見を伺った。
平均90台ゴルファー調査では左図の通り、『開く』派が56%(27人中15人)とやや上回る結果に。理由は「バンカーでは『開く』と教わったから」(MFさん/61歳)、「『開く』ほうがバウンスを使える」(Nさん/45歳)など。
アベレージゴルファーの意見は『開く』がやや多い結果だったが、果たして貞方章男プロの見解は……!?(以下、貞方プロの解説)
「多くのプロがそうしているように、僕もバンカーショットのときはフェースを開いて打っています。ただ、それには実はトーナメントコースで戦うプロにはプロの理由があり、『開く』ことでメリットを見出しているのです。クラブ(ウェッジ)の構造上、アマチュアの方には、実は『開かない』打ち方をおすすめしたいと思っています。
まずは、そもそもなぜプロは『開く』打ち方をせざるを得ないのか、についてご説明します。SWはバンカーショット用のクラブなのに、どうしてフェースを開く必要があるのか。それにはいくつか理由があるのです。
一つ目の理由は、SWのソールの“バウンス”を利用したいから。SWは砂にヘッドが深く潜らないように、ソールに膨らみが付けられています。リーディングエッジ(フェースの一番下の刃の部分)より下に出っ張っているため、ソールしたときにフェースの刃が地面から浮きます。この出っ張りの度合いを“バウンス角”と言います。
ツアープロの多くは、この“バウンス角”の小さいウェッジ(バウンス角6以下)を使用する人が多いのです。理由はバンカー以外のアプローチの様々な状況にも、SWで対応するためです。トーナメントコースでは、深いラフや打ち上げの急な傾斜から、フワッと上げ、グリーン上でキュキュッと止めるショットが必要になってきます。
バウンス角の少ないウェッジを使用するツアープロが、フェースを『開かない』状態だとヘッドの刃が砂に刺さってしまいます。そこで、『開く』ことによって自らバウンス角を増やし、バンカーショットに対応しているのです。言い換えれば、プロはフェースを開いて打てる技量があるからこそ、バウンスの少ないウェッジを使用しているといえます。
もうひとつの理由は、フェースを開く度合いによって球の高さや距離が調節できること。同じ振り幅でもフェースを開く度合いを大きくすれば、ボールは高く上がり、距離を抑えることができます。トーナメントの硬くて速いグリーンにボールを止めるには、状況によってフェースを大きく開く必要があるのです」。
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