球が右に滑りづらいクセのない手元調子

「クロカゲ XT」の後継にあたる「クロカゲ XD」が登場

【ミーやん】
クロカゲシリーズの最新作となる「クロカゲ XD」は、初代の「クロカゲ XT」の後継モデルとなるシャフトのようです。シルバーをベースにホログラムが使われているカラーリングは、上品な印象ですね。

当たり負けしづらく、低スピン弾道が打ちやすくなった

【ツルさん】
初代モデルの「クロカゲ XT」は、典型的な手元調子のシャフトで左に行きづらく、フッカー御用達のモデルでしたよね。新しい「クロカゲ XD」では、シャフト先端部分にチタンニッケル繊維を2層に配置する”デュアルコア”が採用されていて、インパクト時の当たり負けを防ぎ、より低スピン弾道を打ちやすくなっているとのことです。さっそく60g台のSから試打してみましょう。

【ミーやん】
タイミングを取りやすいシャフトですね。フレックスSでもそれほどハードな感じはないし、毎回安定して振れました。試打クラブのヘッドがテーラーメイドの「M4」なので、その影響があるかも知れませんが、やはり左には行きづらい性能です。僕のようなフッカーにはちょうどよさそうです！

【ツルさん】
切り返しで手元がマイルドにしなってくれるので、僕もタイミンングを取りやすく感じました。そのわりにシャフトの復元力が高くて、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすいです。先端が走る感覚やスピーディーな雰囲気はないのですが、手元調子のシャフトにありがちなプッシュのミスが出づらいのがいいですね。初代の「クロカゲ XT」では、少しタイミングがズレると右に滑るような球が出ていましたが、「クロカゲ XD」ではそれが出ません。超・安定系ともいえるシャフトで、球筋もコントロールしやすいです。

【ミーやん】
50g台のSに持ち替えて打ってみると、こちらも同じフィーリングでタイミングを取りやすく、軽量なぶん振り切りやすくなります。僕ぐらいのヘッドスピード（43m/s）であれば、無理せずに50g台がよさそうですね。軽量で引っ掛けづらいシャフトはあまりないので、貴重なモデルとも言えます。

【ツルさん】
50g台にはフレックスXも用意されているので、しっかり自分の力で振り抜きたいけど、軽量シャフトでヘッドスピードを上げて飛ばしたい人によさそうです。シャフトの走りや弾きが強くないので、振っていて面白みには欠けますが、安定感はピカイチ。クセのない挙動のシャフトで球筋を操りたい人や、低スピンの強い球で飛ばしたい人にオススメしたいです。さて、今回は最後にミーやんからお知らせがあります。

【ミーやん】
この「新製品レポート」は、私こと“ミーやん”が長年担当してきたのですが、ついに今回で卒業することになりました。2009年12月にこの企画がスタートして以降、アベレージゴルファー代表としてたくさんのクラブを試打させていただきました。現在も「新製品レポート」がGDOで人気企画として続いているのは、ひとえに読者の皆さんのおかげです。ここで改めて厚く御礼を申し上げます。次回から担当者は変わりますが、これからも「新製品レポート」は続きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

• 「新製品レポ」第1回の記事は6代目ゼクシオだった

操作のしやすさと球筋の安定感がピカイチ

■ 試打クラブのスペック

三菱ケミカル クロカゲ XD
モデル：XD60、フレックス：S、重さ：64.5グラム、トルク:3.5、使用ヘッド：テーラーメイド M4 ドライバー（10.5度）
発売日：2018年3月2日、価格：40,000円＋税

■ マイクラブ情報

ミーやん：ピン G30 ドライバー（ロフト角：10.5度、シャフト：オリジナルカーボン、フレックス：SR）
ツルさん：テーラーメイド M2 ドライバー 2017年モデル（ロフト角：10.5度、シャフト：USTマミヤ アッタス パンチ 6、フレックス：X）