高慣性モーメントで曲がりにくさを追求した「コブラ キング SPEEDZONE XTREME ドライバー」を試打

【ミヤG】
「キング SPEEDZONE ドライバー」の兄弟モデルとして用意されているのが、こちらの「キング SPEEDZONE XTREME ドライバー」です。ヘッド体積はともに460ccなのですが、こちらのほうがヘッドの投影面積は大きくなっています。

投影面積は兄弟モデルの「SPEEDZONE」よりも大きめ。

【ツルさん】
徹底した高慣性モーメント化が図られているのが、こちらの「SPEEDZONE XTREME」です。ヘッドの重心位置を深くするために、ソールの交換式ウェイトも後方のひとつだけになっていますよね。簡単に言うなら、直進性を最優先に設計したドライバーです。実際に打ってみて、曲がりにくいのかどうかを確かめてみましょう！

【ミヤG】
構えてみると、ヘッドの後方側が長いなぁという印象を持ちますね（笑）。打ってみると、なぜか分かりませんが「SPEEDZONE ドライバー」よりも芯に当てやすい。持ち球のドローが打ちやすく、ミスヒットが少なかったです。

【ツルさん】
スイング中にヘッド自体がブレにくいし、打点のズレにも強い。曲がりにくさは天下一品！ 大きいヘッドで曲がりにくいドライバーというと、昔からピンやコブラがその筆頭メーカーでした。この「SPEEDZONE XTREME」は、まさにそんなコブラの真骨頂という感じ。直進性の高さでは、現時点ではコブラ史上でも究極でしょうね。

【ミヤG】
「SPEEDZONE ドライバー」とは打感が違いますね。「キン！」という金属的な歯切れのいい打音がして、こちらは硬めに感じました。ほかに何か違うところはありますか？

【ツルさん】
ヘッドの重心が深くてブレにくくなっているぶん、スピン量が少し多めになるのが特徴です。僕の試打計測ではフェースの芯より少し上目でヒットしているのでスピンが少ないですが、基本的には「SPEEDZONE ドライバー」よりも多めのスピン量になります。とはいえ、スピン過多というわけではなく、適正スピン量のドライバーだと思いますよ。そもそも「SPEEDZONE ドライバー」が低スピンなので、それと比べると多いかなという程度です。

【ミヤG】
コブラのドライバーは、どちらか言うと引っかけにくい印象を持ちますね。スライサーよりもフッカー向けという印象です。なので、引っかけグセのある僕にはちょうど良かったです。

【ツルさん】
こういう高慣性モーメントのドライバーは直進性の高さが魅力ですが、ゴルファーによってはインパクトでヘッドを戻しにくく感じる人もいます。どんな人が打っても曲がりにくいクラブとは言えません。ゴルファーとの相性がはっきりと出るドライバーだと思います。

打点のミスに強く、非常に直進性が高い。つかまり過ぎることがなく、どちらかというとフッカー向けか

■ 試打したクラブのスペック

コブラ キング SPEEDZONE XTREME ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：Speeder EVOLUTION for SZ ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

ミヤG：テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ：S

ツルさん：テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：VENTUS 6 ●硬さ：X

• 【撮影場所】羽田空港の新しいゴルフ空間『GDO Golfers LINKS -HANEDA-』