強い球筋で少しでも飛距離アップしたいアスリートに

やさしい方向へシフトした「RMX 118 アイアン」

【ミーやん】
『RMX 118 アイアン』は、ヘッド素材に軟鉄S20Cを使ったフォージドアイアンです。アスリートモデルにしては、けっこうヘッドが大きめでロフト角も立ち気味。7番アイアンでロフト角は31度に設定されています。

アスリートモデルにしてはヘッドが大きく安心感がある

【ツルさん】
バックフェースの形状を見ると、可能な限りヘッドの安定性を高めようとする設計意図がうかがえます。ヒール後方の内側までミルドマシンで削ってあって、できるだけトウ側に重量を配分する作りになっています。安定して飛ばせるように作られたフォージドアイアンなのでしょうね。では、ミーやんから試打してみてください。

【ミーやん】
ロフト角が立っているので、軟鉄鍛造アイアンにしてはよく飛びます。ただし、他社のアスリート向けキャビティアイアンよりも打ち出し角は少し低めで、スピン量も少なめです。

【ツルさん】
球が空高く上がるのではなく、狙った方向にラインを出しながら飛んでいくような弾道になります。風にも強そうな球筋です。以前にヤマハの開発担当者から聞いたのですが、女子プロから「もっと強い球を打てるアイアンを使いたい」という要望があって、それを具現化すべく開発したのが『RMX 118 アイアン』なのだそうです。ヘッドが上向きになりづらくて強い球が打てるのは、ソール形状の効果もあるようですよ。

【ミーやん】
なるほどー。球が強く出るのはストロングロフトの影響だけではないんですね。ボクの場合は7番アイアンなら問題ないですが、5番アイアンになるともう少し高く上がってほしいと思ってしまうかも知れません。打感は、フォージドらしい無垢なフィーリングです。

【ツルさん】
バックフェースが肉厚ではないので、打感は少し軽めです。フィーリングは及第点といったところでしょうね。単一素材のフォージドアイアンと考えると、飛びや安定性に関しては最上級レベルに達していると思いますよ。別な言い方をすると、複合素材のヘッドにしないと、これ以上の性能は望めないでしょう。

フェースが大きいため、やさしく飛ばせそうな雰囲気がある

【ミーやん】
単一素材のフォージドアイアンを使いたいけれど、できるだけやさしく飛ばしたいという人に良さそうなモデルですね。

【ツルさん】
ヘッドは大きめですが、球筋は操作しやすいです。これから頑張って練習して、もっとうまくなりたいと願っている向上心のあるゴルファーにもオススメしたいですね。

総合的にアスリートモデルにしてはやさしくなった印象

■ 試打クラブのスペック

ヤマハ RMX 118 アイアン
番手：7番、ロフト角：31度、シャフト：日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー120、フレックス：S
発売日：2017年10月6日、価格：6本セット税抜108,000円(税込129,600円)

■ マイクラブ情報

ミーやん：ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB（番手：7番、ロフト角：32度、シャフト：日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS）
ツルさん：ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン（番手：7番、ロフト角：32度、シャフト：日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス：S）